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伊豆箱根大雄山線1964年(2) [関東の私鉄と公営鉄道]


 お早う御座います。昨夜、降っていた雪も上がって、道路上の行きも消えています。今日、用事で出かけるのですが、安心して車を運転できるようで一安心。雪道は怖いのですよ、私は。

 2月の更新皆勤賞は途切れちゃいました。何となく、一日落としてしまいましたね。画像の準備も、ちゃんとやってたのですが・・・・一日抜けたくらいで落ち込んじゃあいけませんね。『ま、いっかぁ!?』と、気を取り直して、書いてゆきましょう。

 1964年・昭和39年3月20日・金曜日・春分の日伊豆箱根鉄道大雄山線に乗ろうと、やって参りました。小田原駅でちょっとだけ、電車見物・撮影ののち、大雄山に乗り込みまして、出発です。乗った電車?何だったんでしょう。

 伊豆箱根鉄道大雄山線1964年(2) 

(1) 8時過ぎの電車で、終点の大雄山を目指し、9.6kmの旅の始まりです。二つ目が交換施設のある五百羅漢駅。線路の脇にこんな車体。形式モハ30の31で、ドアに書かれた文字は『手動』。大正時代の国電、デハ6270なのだそうで、雨漏り対策なのでしょう、ダブルルーフの屋根にキャンバスを張って、擬似丸屋根のなっています。

(2) 五百羅漢駅での交換風景。小田原行きの電車はモハ40形の45。丸屋根にお椀形の通風器は、西武のものかと思ったら、買収国電らしい。バックの築堤は小田急(右が新宿)。 私たちの乗った電車は形式は不明ですが、木造車ではなさそうです。この時点で8時17分

(3) 行程の中ほどの交換駅、相模沼田駅8時23分、入ってきた小田原行きは、モハ30形33で、まだまだ、大活躍の木造車。昭和20年代末に東海道の列車の窓から見た電車は、この30形がポール集電で走って居りました。

(4) 終点の大雄山駅風景。側線には沢山の現役退役とりまぜて留置してありました。出発してゆく電車はモハ20形2Xで、右へ、モハ34、モハ32です。大雄山最乗寺といえば、天狗さまですが、このお煎餅屋さん、ご盛業中だと思いますが・・・・・・、局番の無い電話番号が時代ですね。

(5) 電車が入って来ました。場内信号機の腕木が下り、運転台には運転士らしき影が、画像のコントラストを大きくすると見えます。カメラのブレも少しあってナンバーが読めません。

(6) 大雄山駅の全景です。ところが、駅本屋の正面写真がありません。電車ばかりに眼が行って周辺の事なんか眼に入りませんでした。反省(・・・・今頃、遅いけど)。電車は左から、32、34、21?、47です。右端の47は、三信鉄道由来の電車のようで、二扉を三扉に改造したとの事で、窓配置が前から『d-2-D-4-D-5-D-2』と、アンバランスになっています。

 大雄山駅に着きまして、辺りを見回した後は、停めてあった電車を、一つ一つ、写しています。個々については、次回に御覧頂く予定です。


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quatre-l

手動ドアって、客車だったら乗ってましたが、電車では経験ありません。どんな感じだったんでしょう?
運転中も開けることができたんでしょうか。スライドドアだと怖いですね、なんだか。

天狗せんべいは、現在も営業中のようです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20080115/CK2008011502079570.html
む~さんが訪問された頃は、先代だったんでしょうね。
by quatre-l (2008-02-10 12:15) 

HIRO

2枚目、4枚目の大雄山鉄道は、あきらかに旧国鉄型国電です。
西武新宿線でこの型の電車を見たことがあります。
2番目は元ダネがわかりませんが、大雄山鉄道内で改造したのではないでしょうか。

この種の電車は当時京成・東急で使用されていたと思うのですが
東急は戦争で電車が被爆を受けて残存車輌では輸送不可能で国鉄から結構買い取った話聞いたことがあります。
東急は当初緑一色、後に青と黄色の2色塗装ですね。

当時、阿佐ヶ谷に住んでいて西武線鷺宮駅と中間点にあったので時々西武線径由で新宿に出かけたことがありましたが旧型国電を使用していました。
ちなみに濃い黄色と濃い茶色の2色でした。
国電としての形式はモハ25かとも思うのですが。
by HIRO (2008-02-10 12:58) 

飛騨の忍者 ぼぼ影

天狗煎餅と看板にありますが、気になります。どんな煎餅なのでしょうね。
by 飛騨の忍者 ぼぼ影 (2008-02-10 13:50) 

む〜さん

■ quatre-l様: 電車の手動扉は引き戸で回転式の掛け金が付いています。ぐるりと回してロックを外し、ハンドルをもって横に引けば、走行中でも勿論開いてしまいます。私が行った2000年には、英国ロンドンの南部地域の『国電』には、こんな扉が多く見られました。2003年に行ったときには減ってはいましたが、残って居りました。こっちは、引き戸でなく開き戸。
まあ、自己責任の世界でしたが、皆さん、開けちゃうことは少なかったのでしょう。客車のドアはみんな手動開き戸、開けたままデッキに腰掛けたり、ぶら下がったり。でも、落ちればそれは落ちた方が悪いわけでした。
『天狗せんべい』の店主のお話、読みました。こんど行ったら買って来たいなあと思います。
■ HIRO様: (1)(3)のモハ30形は大正生まれの国電、デハ6270だそうで、目蒲経由で、ここに来たとの事です。
■ 飛騨の忍者 ぼぼ影様: 最初に頂いたコメントにあるURLは東京新聞社のものですが、写真がありました。型で焼く『瓦煎餅タイプ』のお煎餅です。現在の店主さんは、上の写真のときの、次の代の方ですね。ご盛業との様子に安堵しました。
by む〜さん (2008-02-10 20:51) 

じろっち

台車を外された電車は、倉庫か待合室でしょうか。
五百羅漢駅自体はたいした場所ではありませんが、駅名の由来になった五百羅漢は見ものですよ。

大雄山線は箱庭レイアウトのモデル向きですね。
どの場所も模型化できそうです。

大雄山駅脇に最乗寺参詣者と鉄をアテにしたホテルと駅ビルがありますよ。
2階にダイソーがあるんですが、他のダイソーよりも品揃えが良くてびっくりでした。
富士フィルムバレー部応援客をアテにしているのかなー?
by じろっち (2008-02-10 21:17) 

む〜さん

■ じろっち様: このモハ31の車体はたぶん、鉄道用品の倉庫なのでしょう。達磨さんと仰る方も居られますが、私は使いません。五百羅漢さんは、川越市の喜多院で拝見した事があります。ここも、一度、行って見たくなりました。
大雄山の駅も大きく新築されたのですね。のさら、この時に写しておかなかったのが悔やまれます。ダイソー、ここにもあるのですか・・・・・。
by む〜さん (2008-02-10 21:30) 

じろっち

車両バックに、小さく駅舎の屋根が写っていますね。
見た限り、駅舎は撮影当事とおおきく変わっていないようですよ。
昨年9月に行きましたが、新しさを感じる駅舎ではありませんでしたから。

駅ビルは駅舎とは繋がっていません。
駅周辺の街並みも建物が高層化しただけで、模型化したくなる風情ですよ。

駿遠線も残っていれば、新横須賀あたりは大雄山駅前みたいになったかもしれません。

好きなものにしか目がいかないのは若い者の欠点ですね。
私も房総急行撮影に何度か両国駅に行きましたが、急行廃止と共に旅客に使用されなくなった急行ホームを撮ってないんですよねえ。
当事の大船駅3・4番ホームは、有るだけで閉鎖されていました。
スカ色・東海道色が半々の電車イラストで、SM分離を伝えるボードが立っていましたけど、撮ってないんですねえ。
by じろっち (2008-02-11 04:51) 

じろっち

相模原のタムタムに行ったら、マッチ箱機などと呼ばれる超小型機関車がありました。
(大船工場に居ました)
2軸のうちの1軸にウォームギアを噛ませ、走行します。
可愛いので欲しくなりましたが¥4,200-もしたので、止めておきました・・・
越後湯沢保線区の除雪車もありましたよ。
買わないまでも一見の価値ありです。
by じろっち (2008-02-11 05:00) 

む〜さん

■ じろっち様: この伊豆箱根鉄道大雄山線のブログを書き、皆様のコメントを読んで、ここ大雄山に、40数年ぶりの訪問を真剣に考えるようになりました。そんな大袈裟に考えなくても、直ぐそこなんですけどね。
その直ぐそこ!ってのが危ないのですね。何時でも行けるは、結局行かないのです。先ずは出かけて行こうと思います。
あの、今評判の東京タワーだって、2回しか登っていません。
相模原のタムタムはしょっちゅう近所の道路を走っているのですが、大抵は用事があったときなので、なかなか立ち寄れません。
これだって、『決断』ですね。
by む〜さん (2008-02-11 10:36) 

湯山洋三

車体だけの電車は窓の配列から確かに目蒲電鉄をトンネル会社として鉄道省から譲渡されたものでしょう。ドアの所に張り出しが付いている所が中央線と山手線用の2540mmの車体幅の特徴です。ベンチレーターを除いてほぼ原型を残しており補強された形跡もないので物持ちが良いと感心させられます。貴重な写真ありがとうございます。
by 湯山洋三 (2011-05-13 22:46) 

む〜さん

■■ 湯山洋三様:
 (1)の写真・・・・そういう経過で此処で最後のお勤めなんですね。有難う御座居ました。
by む〜さん (2011-05-15 09:15) 

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