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京都といえば・・・・N電(続) [むかし噺(1)]

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pencil-red.gif 6月8日付け当ブログの「京都といえば・・・・N電」が好評だったので、続編です。こんどは、あの翌年の1955年・昭和30年3月下旬高校の修学旅行がありました。二年生から三年生への時期になりますね。修学旅行が奈良京都。二泊三日、夜行列車で・・・・もちろん機関車牽引の客車列車で、四日目の朝に東京に戻って来るのです。勉強が出来なかったから、学校生活は結構灰色だったけれど、修学旅行は別。オマケに私鉄大国の関西と来ては、楽しい旅になりました。

pencil-blue.gif 京都見物はお定まりのコースではありましたが、途中に、二条城見学。そこで、少々、脱線。向こうに見える「N電」を写しました。堀川線(北野線)・・・・10系統。

 京都市電堀川線:北野線:N電・1955年3月 

 そんな訳で、二条城まえのN電です。ご覧の通り、前回訪問・・・・たった7ヶ月前に車体に描かれていた車番から「Nの文字」がなくなっている。標準軌にも1形が居て、区別の為のNの字だったようで、それで止めたのかも知れませんし、そうで無いかも知れない。まあ、いいか・・・・と、その辺の探索はやめにします。・・・・ともかく、「Nの無いN電」の写真を少々。

(1) 二条城の前辺りからの眺めなのでしょう。堀川の向こうを電車が行きます。鉄道好きの仲間も、同級に何人か居ましたので、きっと、皆で、大はしゃぎだったと思われます。ナンバーは読めません。手前に砂利の山がありまして、なにやら工事中のようです。
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(2) 堀川ばたまで来て写す。ナンバーは「9」。ダブルルーフ、オープンデッキ、手ブレーキのポールカーが、いかにも「京都」って風景の中を走ります。
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(3) こんどは「10」が北野へ向かう。停留所も近いのでしょう、デッキにはソフトをアタマに乗せた紳士が待機中です。
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(4) 「二条城前」電停に停車中の「23」北野行
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(5) 「23」と「27」・・・・もう何秒か早くシャターを切れば良かったんですが・・・・少々27のアタマが電柱にかかりました。堀川の上流、遠方には山の影が霞み、あぶなっかしい停留所、和服の女性、古い町屋・・・・京都って写真になったのに、惜しい事でした。(笑)
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coffee.gif 前回と、今回、N電写真は、これっきりです。この6年後、1961年・昭和36年7月末で、この堀川線は廃止されてしまいました。何度だって行くチャンスはあったのですが、写しに行きませんでした。今考えると、ほんとに残念だったなあと思うのです。
 これにて、お仕舞いと致します。では、また!!


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コメント 10

ファジー

おはようございます。
ほんとに貴重な写真です。
二条城前と書かれたセンターポールを良く見れば、所々に節がみられるすこし歪んだ丸太そのものですね。驚きました。
by ファジー (2008-06-11 06:59) 

のりさん

素晴らしい写真、ありがとうございます。今、わずかでもこの路線が残っていれば、貴重な観光財産になっていたでしょう。わずかに、梅小路蒸気機関車間の隣に走る保存鉄道が、面影を忍ばせています。でも、個人的には、明治村を走る電車の方がお気に入りです。
by のりさん (2008-06-11 21:42) 

hajime

あぶなっかしい停留所が趣がありますね。
by hajime (2008-06-11 22:48) 

HUDSON

実際に見たことはないふうけいでも、懐かしく感じるのは何故なんでしょうか?。

一旦邪魔者扱いされて廃止になった路面電車が、今また復活の兆しがありますね。
たとえば宇都宮市・・・。諸手を上げて大賛成はできない部分があってもやはり嬉しい話題です。

by HUDSON (2008-06-12 08:06) 

む〜さん

■ ファジー様: お!仰る通りの微妙な曲がり、今まで何回もいじった事がある画像でしたが、気が付きませんでした。節と歪み。細かく言えば、いい材料ではないのでしょうが、時代が時代だし、機能的には問題なかったのでしょう。逆に、今、見ると、中々、味のある電柱ですね。
■ のりさん様: 梅小路は2006年に行きましたが、『電車』は、惜しい事に当日は整備中とかで、車庫の中でビニールにくるまってお休み中でした。
■ hajime様: 当時はこんな安全地帯・乗降場で充分だったのでしょう。個人個人が自己責任で、自立して生きていた時代だったのでしょう。
■ HUDSON様: バックの家並み、電車、まさに映画のオープンセットの趣です。そんな、大昔の事になってしまったんですね。私には、まるで昨日みたいとまでは言いませんが、20年くらいしか経ってない気がします。
 宇都宮は路面電車建設に熱心ですね。二年ほど前に行ったときも、パネル展示をやっておりました。
by む〜さん (2008-06-12 09:04) 

Cedar  

こういう町並みを消し去ってしまったのは、流行の言葉で言えば本当に<もったいない>ですね。知り合いのガイジンもMOTTAINAI!と叫んでました(笑い)。

日本は近代的な暮らしと古いものを調和させていくヨーロッパのやり方に学ぶべきでした。
歴史の無いアメリカのやり方を取り入れたのがマチガイでしたね。

でも、戦後までこの風景が残ったのもアメリカ軍が京都爆撃を思いとどまったからだ、というのもなんとも皮肉な話しです。

そんなことまで考えさせられる素晴らしい写真でした。
by Cedar   (2008-06-12 09:33) 

む〜さん

■ Cedar様: 確かに我々鉄道愛好家、旅行者、観光客からみると、まことに惜しい事でした。今に残れば、ほんとに立派な観光資源。惜しい事に入場観覧料が取れませんが。
北野線の沿線のテーマパーク化なんて、いいかも知れません。反面、住人にとっては、大変、迷惑かもしれません。暗くてエアコンも付けられない伝統的建築は、必ずしも住みやすくないかも知れません。
難しい事です。
京都の街も、随分、高層建築が増えたようです。あの、非難轟々だった京都タワーも、あんまり言われなくなりました。日本人って、環境に順応し易いのでしょうね。また、建設~破壊を平気でやっちゃうのは、長い長い間、木と紙の家で暮らしていたからかもしれません。
by む〜さん (2008-06-12 13:00) 

Cedar

む~さん様: 勿論生活の近代化を阻む訳には参りません。
電車だってハンドブレーキのままでいい筈はありません。
以前リスボンの路面電車~旧市街アルファマ地区を抜ける電車はリスボン観光の目玉でした~に乗った時、外観は昔のままなのに下回りはジーメンス製のハイテク仕様でビックリしました。
日本では最近レトロ電車っていうのが流行ってますが、どうせならへんてこな外観は止めて線区のオリジナルの車体にして欲しい。
京都でも嵐電にありますが、モボ101の車体とは似ても似つかない外観ですからね。

リスボンでは古いホテルに泊まりましたが水回りは最新式になっていてまたもやビックリ・・・・
歴史ある街の近代化はホントはこういう方法で~と思った事があります。今からでも京都くらいは頑張って欲しいなあと思います。
東京だってホントは同じですけどね・・まあ無理ですかね。


by Cedar (2008-06-12 21:51) 

しおつ

何度見ても、いい風景です。
ほんと京都っていいなあなんて思いますが、もう今はずいぶん変わってしまったのでしょうね。
写真では、高い建物は全くありませんね。
by しおつ (2008-06-12 22:00) 

む〜さん

■ Cedar様: リスボンの市電は、大昔、『鉄道ファン』だった思いますが写真を見て、古風な建物の間の狭い道をガントレットで通行するのを見て、憧れました。私は欧州のトラムはスイスの三都市と、英国のマンチェスターしか知りませんが、スイスの街を走るトラムの架線が建物の壁面から懸架されているのを見て驚きました。
トラムというのは、古い車輌も、最新式も、何故かどんな街にも似合いますね。
最近、妙に『古風にデザインした新しい電車』が居ますね。熊本市電、江ノ電・・・・都電にも居ます。あれは、好きになれません。どうせやるなら『・・・・っぽい電車』でなくて『車体だけで良いので・・・外観の完全復原』をやって欲しいものです。
日本の場合は、最近特に感じるのですが、『採算』『利潤』の追求が要求されますね。うまく云えませんが・・・・・。
■ しおつ様: 京都でも特にN電は素晴らしかったです。ほかには、叡電、嵐電が良かったですね。最近の叡電は、近代的すぎて、私の好み(ナデ1)からは、少々ずれてますが。色も、鶯ベージュの二色で渋かったし。京都は日帰り圏ですが、もう2年、ご無沙汰です。
by む〜さん (2008-06-13 08:49) 

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