#197:おでかけ三題噺(2) [お出かけ通信151~200]
前回に引き続き、2008年・平成20年6月16日・月曜日、お出かけのご報告です。
小田急~新宿~JR山手線~日暮里駅~舎人ライナー~バス~東武竹ノ塚駅~東武~東武動物公園駅~宮代町役場(保存蒸機・元東武40号機見学)~日本工業大学(動態保存蒸機・国鉄2109見学)~東武動物公園駅~東武・地下鉄・東急~長津田駅~横浜線のコースを回ったのですが、前回は、舎人ライナーで、終点の「見沼代親水公園駅」到着のところまで書きました。今日は、その続きです。今回のお出かけは、山手線田端駅で、お友達のHMさんと待ち合わせ、ご一緒頂いております。
■ お出かけ通信(197) ■
■ お出かけ三題噺(2):宮代町役場前の保存蒸機 ■
こんな写真があります。時は、1958年・昭和33年10月。場所は、東武鉄道東上線の下板橋駅。ここには、広いヤードと、コンクリートの工場がありました。ここに、蒸気機関車が牽引する貨物列車が発着しておりました。そんな、蒸気機関車を撮りに行った、む~さんでした。
(1) 蒸気機関車40号。1898年・明治31年、英国シャープスチュアート社製。最初は日本鉄道の形式SSbt2/4で、No.207~212。1922年・大正11年に、国鉄で廃車となり、東武に来てNo.35~40となったそうです。
(2) 正面から見た40号蒸機。機関車も凄いけど、水槽も中々!
その、40号蒸気機関車が、保存されていると知って、会いたいなあと思ったものです。なんたって、50年ぶり・・・・。
その場所が、これから行く、埼玉県南埼玉郡宮代町。
・・・東武動物公園のある町・・・宮代町役場の前庭に置いてあるとの事。これは、行かねばなりません。
そういう訳で、日暮里から舎人ライナーに乗って、終点の見沼代親水公園駅から東武バスに乗って、竹ノ塚駅。東武電車のホームに入ると、やって来たのは、南栗橋行、東急の5000でありました。神奈川県は、小田急江ノ島線連絡の、中央林間駅から、ここまで、遥々、大変なことであります。4扉・ロングシート・トイレ無しで、この長距離は大変と思いますが、全区間乗りお客さんは居ないという想定なのでしょう。それに乗りまして、東武動物公園駅で下車したのです。
(3) 時刻は12時を半ば過ぎております。取り敢えず昼食と、入ったのは、駅構内にあったラーメン屋さん「中華食堂 日高屋」でありました。注文したのは「味玉とんこつラーメン」510円。お味の方は、ま、こんなところでしょう。お!うまい!って感じではないし、不味い訳では無し・・・・・。
(4) お腹も満腹で、駅の南口、東武動物公園側に出て歩き出す。今日は動物園公園は月曜日休日で、かなり閑散とした感じ。宮代町役場までは、駅のホームから300m程度で、跨線橋が長かったから、あっという間に、公園みたいな、万博のパビリオンみたいな町民センター「進修館」のある交差点に着きました。
このセンターの裏側に町役場があり、木々の中に、元・東武鉄道40号機が置かれて居りました。一寸前に塗り替えが行われたようで、綺麗。惜しい事に前照灯が無い。
50年ぶりの再会とあって少々感激の、む~さんでありました。前後左右、回って撮影。
(5) ロッドの下がった側から一枚。
(6) 反対側から一枚。
(7) 斜め後ろから・・・・・。
(8) 真後ろのショット。
(9) 炭水車。ホイールベースの短い、三軸で中々の風格。
(10) キャブサイドの社章とナンバープレート。
(11) 機関車は町役場の町民の憩いの部屋みたいな部屋の真ん前。数人の町の人々が打ち合わせをしたり、パソコンをいじったりしている。その窓から、No.40が見えている。
充分に、東武鉄道40号機を鑑賞したので、次の、今日の最終の目的、日本工業大学工業技術博物館に向かいます。キャンパスは広いので、博物館は宮代町役場から1.4kmほど歩くわけです。そのご報告は、次回に・・・・・。
東武の蒸気機関車は東武博物館の5号しか実物を見たことがないのですが、写真を拝見すると40号屋外展示では手入れもされていて状態も良さそうですね。
下板橋の構内の写真も貴重ですね。50年経って、TJライナー用の50090系のプレス向けの公開が現在は電留線となっている下板橋構内で行われ、各鉄道雑誌の新車ガイドでは下板橋で撮られた写真が載っていました。
by TH (2008-06-19 21:45)
どうして日本のSLは真っ黒けなんですかね?
海外のはカラフルじゃないすか。
日本のSLしか知らない人は黒以外に違和感を感じるかもしれませんが、どっちかというと、日本の方が異端かも・・・
by じろっち (2008-06-19 22:00)
東武40号機、美しく保存されていますね。今にも動き出しそうです。関係者の方々の愛情を感じます。現役時代の活躍をご存知のむーさん様には、誠に感慨深かったこととご推察申し上げます。私も、同じシャープスチュアート製の、明治村12号機を思い出しました。
by のりさん (2008-06-19 22:24)
50年ぶりの再会、さぞや懐かしかった事でしょう。
美しく保存されていれば感激しますよね。
前照灯は他のカマが使ったのでしょうか、、、。
自分もつい数日前、野辺山駅前でC5696に会いました。
ただ、このカマは高原ポニーの復活の時に会っただけでした。
自分にとって小海線といえばC56144、149、150、159あたりが馴染みだったのです。
ネットで調べてみると、これらのカマは残念な状況にあるものが多いようです。ちょっぴり悲しいものがあります、、、。
by quatre-l (2008-06-19 23:21)
すごくきれいな蒸気機関車ですね♪
次回行くところが気になっています。楽しみ☆
by keroro (2008-06-20 00:13)
■ TH様: 手入れは良いように見えましたが、何の表示も無く、ちょっと惜しい。屋根が無いのは、まことに残念だけど、今の日本で、ともかく置いてくれてるだけでも有り難いです。お隣の町民センターが、豪華で、ちょっと予算のお裾分けが欲しかったです。
TJライナーの50090、成功して欲しいものです。椅子が豪華でなくて結構、指定席で、ほんの何十分ですから、ビールをフライドポテトくらいで、ゆったり気分で帰れますね。
■ じろっち様: 日本の鉄道創生期は如何だったのでしょう。英国渡来の機関車、かの国では色付きが普通だったようだし、気になりますね。グリーンやマルーン、ブルーなどの英国の機関車を見ると、輸出用だけ黒ってのも無さそうだし・・・・・。
■ のりさん様: 東武のテンダ機関車は、細身のボイラーと長い煙突で、素敵でした。昭和30年代前半まで、大活躍。見れただけでも、ラッキーだったなあと思っています。
■ quatre-l様: いや~、まさに感動の再会でしたね。50年前、下板橋の環状7号線の陸橋の先の給炭所で会ったときの事を思い出していました。この写真の後、貨物列車の先頭に付き、川越方面に出て行ったのを見送りましたっけ・・・・。
http://11.pro.tok2.com/~mu3rail/link013-special.html
■ keroro様: 綺麗でしょ!♪!東武鉄道の蒸気機関車たちは、みんなスリムな二枚目です。米国製の西部劇スターみたいな機関車も居ましたが。
by む〜さん (2008-06-20 13:56)
色ですが、浮世絵に描かれた古い機関車はデマカセな物もあるが、
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kazuya22ai/22/okajiyouki-3.html#国輝
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kazuya22ai/kuniteru/sinagawa9.jpg
↑の二代歌川国輝の描いた品川八山橋の作業局8号又は9号は、ダブス社の製造で、
外形と塗り分け線がダブス社の公式白黒写真とほとんど一致してます。
従って色合いも実物に近い可能性がありますね。(浮世絵の印刷者が間違った色合いにする場合もないとは言えないが)
by 鈴木光太郎 (2008-06-21 03:12)
機関車は黒光りして重厚感があっていいですね。
赤いナンバープレートがお洒落です。
煙突が高いのも、国鉄のは違ってチャームポイント。
ところでTJライナーが話題ですが、
近鉄のLCカーと同じ椅子のようですね。
あれは、ロングシートでも座り心地がいいので、
気に入っています。
by manamana (2008-06-21 07:53)
■ 鈴木光太郎様: 早速、浮世絵の世界を覗いて見ました。今まで見た、浮世絵は、何故、リアルさが無いのかと思っていましたが、結構、写実的なものも多いのですね。良い勉強になりました。
ボイラは黒、タンクとキャブは色つきというところでしょうか・・・・。
動植物などは、図鑑的なリアルな絵がありますが、こういうものは、意外と少ないのか、見た事がありません。
■ manamana様: いいでしょう?!良いんです、実によろしい。東武の蒸気機関車は、造形的にも素晴らしいものですね。重厚でなく華奢でありますが、今で言うと、イケメンの二枚目ってところでしょうか。
近鉄のLCカーの椅子って座り心地が良いんですか・・・。東武のは如何なんでしょう。一度、体験して見なくてはなりませんね。
この50090は確か、日立のA-Trainです。期待しましょう。
by む〜さん (2008-06-21 08:42)
綺麗に保存されている蒸気ですね。
次回作も楽しみです。
by schnitzer (2008-06-21 13:11)
■ schnitzer様: 緑の木々に囲まれた40号機、綺麗でした。町に余裕があれば、屋根が欲しいのですが、ここまでやってくれているのを評価すべきと思ったり致しました。
東武の蒸気機関車は、東京近辺に何両か保存展示されていると聞きます。
by む〜さん (2008-06-21 13:46)
こんにちは。
1958年の下板橋駅なのですか…。とても信じられない風景ですねえ。
とはいえ、私が幼稚園時分に野田線にピーコックが入線していたのを記憶していますから、蒸気機関車が頑張っていた東武の鉄道風景としては不思議ではないのでしょうが…、しかし、驚きました。
でも、もっと驚いたのは(笑)東武動物公園駅から宮代町役場がすぐ近くだということでした。杉戸町役場側しか思い浮かびませんでした。
しかも、そこに保存機関車があったとは…。さらに輪をかけて驚きました。
近場にももっと目を向ける必要がありますねえ。
by no (2008-06-22 17:38)
■ no様: 昭和30年代前半は、こんな蒸気機関車が、全国各地の私鉄で、まだ元気に働いて居りました。
杉戸町役場は、宮代町役場の三倍は距離がありますね。
近場の保存車輌といえば、岩槻には東武のDRCもあるそうです。そのうちに、行ってみようと思っています。DRCは嫌いでしたが(1700は大好き)、今になれば、懐かしい気持ちのほうが強いのです。
by む〜さん (2008-06-23 09:27)
ピーテンは何時見ても素敵ですよね。
40号機は廃車後に先ずは我が地元へ来たのですが、申し訳ない事に保存状態はよろしくなく再整備の上宮代へ引越されましたが、元気にしている様で何よりです。
蒸機といえば川口の青木町公園に元大宮機関区の9687と京急デハ230形がいます。もしよろしければそちらも。
by 高二 (2008-06-23 23:39)
■ 高二様: このスリムで煙突の長い形って、良いですよね。こんなのが、大活躍していたんですよ、私の少年時代は。ただ、その写真を残さねば・・・と、云うことを考えなかったのは、いま考えても悔しいです。
川口の公園にある9600とKHK230は、2005年に見に行きました。京浜急行の230は、原型に復原したのが、京浜急行の久里浜に大事に保管され、車中からも望見されるのですが、そばに行けません。触ってみたい気がします。
by む〜さん (2008-06-24 05:44)