SSブログ

軽便鉄道:西武おとぎ電車(上) [軽便鉄道]

icon-keiben.gif
pencil-red.gif 
さて、今日の軽便鉄道は、東京都と埼玉県の県境の・・・・たしか、埼玉県側をのんびり遊覧客を運んでいた、通称、おとぎ電車・・・・西武鉄道山口線と云ったと思いますが・・・・です。

 1950年・昭和25年、おとぎ電車スタート。いろいろ有って、1984年・昭和59年に、後進の新交通システム・・・・案内軌条式電車に、道を譲って廃止となった線区・・・・・1985年・昭和60年からは、西武遊園地~西武球場間が、新交通システムとなっています。一時は、頚城鉄道や井笠鉄道からやって来た蒸気機関車が、やはり井笠鉄道から来た木造客車を引いて居た事もありました。
 
惜しい事に、何時でも撮りに行けると、思っているうちに、無くなってしまいました。惜しかった、惜しかった・・・・。

 私が、この写真を写したのは、1956年・昭和31年の11月18日・日曜日で、大学の一年生でした。遊園地の遊戯施設風だけど、一応は、地方鉄道・・・・しかも762mm軌間。乗りに行こう・・・って、お出掛けしたらしいのです。

 西武鉄道・おとぎ電車(上) 

 たしか、この日は一人でのお出掛け。メモも何にも無いので、今となっては、何処を如何通って行ったのか記憶も有りません。ただ、この頃、武蔵野の景観に関心があった時期なので、所沢側から、狭山線で、終点の、狭山湖駅(現・西武球場前)まで行ったと思われます。駅の近くは、丘陵地で、ユネスコ村という、世界各地の住居が建つ遊園地となっていました。

 で、このおとぎ電車は、このユネスコ村駅から、多摩湖(村山貯水池)に沿って走り、競輪場のある、西武園に近い、多摩湖ホテル前駅まで走って居りました。全長、4km弱。

(1) ユネスコ村駅で購入した切符。電車緒イラスト入り。31.11.18の日付が入っています。この切符は、アルバムに貼り付けて有りました。いい加減な私にしては感心なことである。(笑)
01-561118-seibu_yamaguchi012.gif

(2) ユネスコ村駅に列車が入ってきます。本格的構造の腕木式信号機が、二本も建っております。客車一両だけの列車を引く機関車は、蓄電池式機関車のB11形。これは、多分、B12と思われます。
02-561118-seibu_yamaguchi001.jpg

(3) ユネスコ村駅に停車中のB11形のB12
03-561118-seibu_yamaguchi002.jpg

(4) 客車・・・オープンの幌掛けの客車も有りますが、これは、冬向き密閉式のハ21形。ナンバーは読めません。日曜日にしては、お客さんが少ないですが、11月ですので、こんなものなのでしょう。後部標識、尾灯もちゃんと付いているのは、流石、遊戯施設でなく地方鉄道。
04-561118-seibu_yamaguchi003.jpg

(5) 途中にはトンネルもありました。
05-561118-seibu_yamaguchi004.jpg

(6) 列車交換施設だってあるのです。交換した列車はユネスコ村に向かって走ってゆきました。ちゃんと、車掌さんも乗っています。車掌さんは、女性みたいに見えます。
06-561118-seibu_yamaguchi005.jpg
 ポイントもスプリング式でなく、ちゃんと信号所から、本格的に操作するようになっています。

pen-pc.gif 続きは、また明日・・・・・。coffee.gif


nice!(5)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 5

コメント 14

G20

昭和47年、コッペル蒸気に、乗りに行きました。
by G20 (2008-08-14 10:04) 

服部光之

いやあ、懐かしいですね。
私が乗ったのは、確か、小学校の遠足でした。
ですから、昭和30年過ぎだと思います。
春、桜の時期で、沿線の桜の花びらがキレイだったのを覚えています。
そして、長男が産まれて、2歳の時に、また乗りました。
そう、コッペルが引いていて、客車がどこのなんでしょうか、時代物でした。窓が小さくて、車内は立って歩けなかったような。
それから10年以上経って、この電車と客車群に再会しました。
場所は、大井川鉄道、千頭駅。展示されているのではなく、千頭駅の端っこにおいておかれている状態でした。
ホームの最先端から眺めたり、上り列車の車窓からながめいりました。
既に、長期間置き去り状態だったのでしょうか、おとぎ色の塗装ははげかかっていました。
あれから既に20年近くたっていますから、まだ大井川鉄道にあるかどうか分かりません。最後の姿を思い浮かべていました。
by 服部光之 (2008-08-14 10:20) 

鈴木光太郎

(3)の機関車写真で
この凸型流線型の側面に大きな蓋が2つある事を知りました。
電池の取替えはボンネット上からでなく、この蓋を開けて、側方に引き出すんじゃないかと思います。
(6)の客車写真で
森林鉄道や軍用鉄道でよく見られる連結器付き台車、の上に近代的な車体を乗せたように見えます。
列車に貫通ブレーキがなく、台車に取り付けたハンドブレーキを使ってるようです。
客車屋根前方に機関車の鐘が見えます。最近世相の合言葉は「エコ」ですが、当時は「平和」であり、鐘はそのシンボルなんでしょう。
by 鈴木光太郎 (2008-08-14 12:11) 

服部光之 

そうでしたね。あの鐘の音色、思い出しました。
カランコロンという音だったですね。
出発で鳴らし、走りながらもなっていました。
ユネスコ村という世界の家々を見て、その前から乗車するのですが、けっこう、山あり谷ありで楽しい路線でした。
トンネル、鉄橋、と短い区間ながら、子供を楽しませてくれた思い出があります。
by 服部光之  (2008-08-14 13:39) 

む〜さん

■ G20様: 日曜日には必ず休める会社だったんですが、私は何故、写しに行かなかったのでしょう。たぶん、当時、釣りに夢中だった所為かもしれません。惜しかった!
■ 服部光之様: おとぎ電車が大井川鉄道の千頭駅構内にあったのは知りませんでした。たしかに、あそこには、種々の電車、貨車が寝ていました。私が行ったのは、もう20年以上昔の事だったのですが、この時には気付きませんでした。名鉄系電車が、かなり傷んで、放置されていました。アプト式区間は未だ無かったので、もう一度、井川まで往復したいものです。
 ユネスコ村から出た列車は、怖いくらい高い鉄橋を渡りました。昭和35年ごろ、再訪していますが、連れが居たので電車の写真は無いはずです。屋内スキー場が見えたのは、何処だったでしょうか・・・・・。
 近代的では有りますが、案内軌条電車は、行楽用としては、冷たい印象ですね。ビジネスライクに、野球観戦客を輸送するのには良いのでしょう。
■ 鈴木光太郎様: 成る程!蓄電池の出入り口なんですね。次号に、面白い写真を入れます。
 確かに、森林鉄道風のトロッコ台車ですね。じつは、この写真たちは、フィルムが傷んでしまい、スキャナにも掛けられません。たまたま残っていたプリントからスキャンしました。台車の写真もあるのですが、真っ黒けで、ブログ公開は出来ない品質です。
 鐘の音の記憶は、綺麗サッパリ、脳ミソから消去されているようです。残念! 

by む〜さん (2008-08-14 17:45) 

ほへほへ

撮影の翌日が東海道線全線電化の日だったと思いますが・・・。
by ほへほへ (2008-08-14 20:22) 

鈴木光太郎

「屋内スキー場が見えたのは」
http://tadayusaku.3.pro.tok2.com/kop28.html
↑の辺じゃないでしょうか?
私は1960年代初冬にこの辺の山をサイクリングしてたら、
なぜ雪も無い枯葉の山にスキーを担いだ人がいるのか? と驚きました。


by 鈴木光太郎 (2008-08-14 20:32) 

なにわ

ここの蒸気は有名でしたが、バテロコの写真は珍しいですね。
by なにわ (2008-08-14 21:38) 

しおつ

親に連れられて乗りに行ったことがあります。
SLだったかバテロコだったか、もう記憶がありません。
ここは一度も撮影に行っていないのが悔やまれます。
by しおつ (2008-08-14 21:53) 

む〜さん

■ ほへほへ様: 確かに、東海道電化完成日ですね。EF58の記念切手が出ましたっけ・・・・。広重の薩た峠に重ねた素敵な切手でした。
■ 鈴木光太郎様: そうですね、ユネスコ村から出た列車が、スキー場を巡り、高い鉄橋を跨ぐ順序だったでしょうか・・・・順番は記憶が怪しいけれど。
■ なにわ様: 蒸気機関車を持ち込んでから名を上げたようですね。私のイメージでは、如何にも遊園地の遊戯施設風の蓄電池機関車でした。井笠や頚城、次いで台湾から持ってきた蒸気機関車で、有名になったようです。
■ しおつ様: 蒸気機関車の運転は1972年・昭和47年ですから、蒸気機関車時代だったかもしれませんね。
 私も蒸気機関車になってからの訪問が無いのが悔やまれています。このバッテリー機関車時代の写真も、フィルムん劣化で使い物になりません。全てが、悔やまれています。
by む〜さん (2008-08-14 23:50) 

yongo

貴重なお写真を拝見させていただきありがとうございました。これからゆっくりほかの記事も楽しませていただきます。
by yongo (2009-10-24 03:14) 

む〜さん

■■ yongo様:
 有難う御座います。ごゆっくりとご覧になって下さい。このブログの親みたいなホームページも御座います。1953年から1970年くらいまでの『鉄道昔写真』が沢山展示してありますので、そちらも見てくださると嬉しいです。
 ホームページのアドレスは・・・・・下記。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/mu3rail/
by む〜さん (2009-10-24 04:32) 

yongo

ホームページも拝見させて頂いております。鉄道好きの叔父にも紹介させて頂きました。とても懐かしむだろうと思います。おそらくむ〜さんと同い年の母にも見せたいのですが、残念ながら彼女はパソコンをやらないので…ともあれ、ブログの更新も楽しみにしております。
by yongo (2009-10-25 06:05) 

む〜さん

■■ yongo様:
 お喜びいただけて嬉しいです。お母様にご覧に入れるのでしたら、写真が『そこそこ』表現できる、A4のスーパーファイン紙に印刷してお送りしたら如何でしょうか?写真用紙は高いし、普通紙ではトーンが出ませんので・・・・。
by む〜さん (2009-10-25 06:35) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。