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軽便鉄道:静鉄駿遠線新藤枝駅風景 [軽便鉄道]

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pencil-red.gif お早う御座います。8月11日にアップロードした、静岡鉄道駿遠線の駅風景1958年・昭和33年の、その2年後のお話をしましょう。

 私は、大学を卒業し、就職の決まった某中小商社に、まだ、通い始めていなかったか、新入社員の頃だったか、ともかく、1960年・昭和35年3月、朝も早い東京駅を大阪行きの普通列車・・・・客車列車です・・・・で、駅ごとに写真を撮りながら、藤枝駅に向かったのです。静岡鉄道駿遠線に会いに行くのです。
 無事に、藤枝駅に到着、駅を出る・・・・・・・・・。今回は、駅での写真を、部分拡大を交えて、何枚かご覧下さい。鉄道写真というよりも、駅の写真。昭和30年代中ごろの地方の駅風景ということで、ご覧下さい。

 ・・・・・今回は、7駒のフィルムの部分拡大などで、画像数が多くなってしまいました。ま、水増しといえば、そうも云えますね。(笑)

 静岡鉄道駿遠線新藤枝駅風景1960年 

(1) 国鉄東海道本線の藤枝駅は現在は橋上駅となったそうですが、当時は、ごく普通の駅で、北側にだけ出入り口があったのです。そこを出ると駅前広場の右側に、静岡鉄道駿遠線の新藤枝駅がありました。モルタルの立派な建物で、二階の出窓がお洒落です。出窓の下が、駅の、旅客入口です。
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(2) (1)の左の方を見てみましょう。駅付近に定番の自転車預かり所があります。
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(3) ここが、新藤枝駅の入口です。
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(4) (3)を入ると、左に売店、出札口、手荷物預かり所の順に並び、木製の椅子が並び、真正面が改札口です。
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(5) 大きな振り子時計、時刻表・・・・。
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(6) 改札口を通してホームに停めてある客車が見えている。
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(7) ヤマタカ信州味噌は、健在のようです。東京屋さんは、今でもあるのでしょうか・・・・。
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(8) 出札口・・・・大きな温度計もある。
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(9) 静岡までのバスの案内も出ています。
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(10) 出札口の上には、手作り風の運賃表が・・・・・・。
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(11) こちらは、手荷物の一時預かり所。ポアン美容院は、現在もあるようです。
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(12) 駅の正面から入ると左側に売店がありました。上には発車時刻表。
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(13) 時刻表の上半分が、相良・地頭方・袋井方面で、下半分が大手方面。右サイドには煙草のポスター。「たばこは動くアクセサリー」、女優さんは何方でしょう?
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(14) 駅の方にお願いして駅舎の二階に上らせて頂きました。二番線には、機関車牽引の客車列車が居ます。駅の周りを囲む建物は、時代の流入を阻止する壁みたいで、駅構内だけは、昭和初期の雰囲気が漂って居りました。「駿遠運輸」の白壁がインパクトありました。
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(15) (14)の拡大。前年に貨物輸送は廃止され、客車の留置線になっています。国鉄側の貨物扱いは盛んに行われて居りました。
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pen-pc.gif このあと、国鉄藤枝駅に戻り、再び下り普通列車で、静岡鉄道駿遠線が国鉄に接続する、もう一つの駅、袋井に向かったのです。


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 私のホームページ「む~さんの鉄道風景」にある、ページへのリンクです。「Click!」アイコンからでも、右側の文字列からでも、ご覧いただけます。

icon-click2.gif 東海道本線各駅停車の旅

icon-click2.gif 静岡鉄道駿遠線1960年3月


coffee.gif これで、今日のブログはお終いです。また、次回に!!


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じろっち

新藤枝駅はまったく記憶がありませんが、懐かしいですね。
私も、実年齢よりも数歳歳がいっていたら、記憶があったんだと思います。
大船~袋井の途中に特急に乗ったことがあるそうですが、何だんたんでしょう?
静岡県内は通過が多いので、"おおとり”あたりかな?

今は無い大船の平面クロスは、横須賀貨物線のものです。
by じろっち (2008-08-17 06:24) 

たらこっち

自転車預かり所は、藤枝駅周辺では何軒かありますね。
電車通学の連中は、駅でおりたあと高校まで自転車通学っていうのが普通でしたね。


源氏洋品店は、今でも制服扱っているみたいですね。
小さいころ、体操服かなにかを買いに行った記憶が・・・。
by たらこっち (2008-08-17 09:01) 

のりさん

まるで、タイムマシンに乗って旅をしているようですね。対面式の出札口・木製枠の改札口・縦書きの発車時刻表・・・つい最近まで見たと思っていたのに。みんなどこへいってしまったんでしょう・・・
こうやって軽便の写真をたくさん拝見させていただくと、あらためて「地元の足」という感を強くいたします。
「煙草は・・・」のポスター、私も少し調べてみましたら、司葉子さんのようです。煙草屋さんにはよく「贈り物にたばこ」なんて書いてありましたね。「嫌煙」が叫ばれる今、本当に時代を感じさせます。

by のりさん (2008-08-17 09:09) 

keroro

いやぁすごい。
とてもステキな写真ですねー。
この時代は知りませんが、見ているだけで知らないくせに
懐かしいって感じがしました。そんな思いになるのですねーー。

by keroro (2008-08-18 00:00) 

む〜さん

■ じろっち様: 静岡の電車も昔からみると大幅に減りましたね。遠鉄奥山線、静鉄駿遠線・静岡市内線・清水市内線、伊豆箱根軌道線・・・・寂しくなりました。
 東海道本線の特急は新幹線直前頃は、色々なニックネームの特急があって賑やかでした。所謂、こだま形は間違いのないところでしょうが・・・・。
■ たらこっち様: 今で言うパーク&ライド方式ですね。東京辺り、ちょっと都心を離れれば、自転車預かり業は、まだ有りますね。
 源氏洋服店さん、ご盛業中ですか・・・・こういうお話は嬉しいものです。
■ のりさん様: そうですね・・・運転本数は少なくても、沿線の皆さんは、よく利用していたようです。代替の交通機関がなかったし、時間もゆっくり流れていた時代だったですから。鉄道も、速くなり過ぎました。日本の旅行客は、旅の途中を楽しむことをしませんね。いきなり目的地に行きたがります。私は、旅行のときは、家を出たら、もう『旅』です。近所の見慣れた景色だって違って見えるんですが・・・・みなさん、全力疾走。
 煙草のポスターは司 葉子さんでしたか。この頃からだったでしょうか、女性の喫煙者が増えてきた気がします。煙草といえば、最近、キセルの方、見ませんね。鉄道では厳禁ですが(笑)。
 キセルといえば、TXつくばエクスプレスの若い駅員さんで、キセルの意味を知らなかった方がいらっしゃって、確実に時代が変わったことを感じましたっけ・・・・(笑)。
■ keroro様: 古い写真もたまには、いいでしょう?地方の街を歩いていると、こんな光景・風景の断片が残っていて、嬉しくなるときがあります。幼い頃に見た風景は、意外と、記憶の奥の方に残っているのかもしれません。
by む〜さん (2008-08-18 09:22) 

HIRO

静岡鉄道駿遠線新藤枝駅の光景
駅といい、構内レイアウトといい全てのものを見ていると、何か
模型レイアウトとして再現させたい気持ちになってきます。
鉄道模型雑誌を本屋で見ることが多く、案外この光景すでに一部再現されているかもしれないような気がします。
今となっては鉄道歴史の一幕を飾る貴重な財産物ですね。
地図を広げてはいつかは乗ろうと思っていた駿遠線ですがついに乗ることはありませんでした。
その頃、学生で父の転勤先の大阪と東京の学校の往復で車窓からこの光景を眺めていました。
by HIRO (2008-08-18 10:13) 

鈴木光太郎

(1)写真、駿遠線新藤枝駅本屋ですが、
2階右端の窓が、こった出窓になってます。ここは社長室?
社長は暇な時にはここから駅前の動向を観察し、経営鉄道の未来を予測してたのかも知れません。
暖房用ストーブの煙突が林立してます。これらは、12月初めに業者が取り付けて3月末頃業者がはずした物だった気がしますが、記憶が曖昧になってきました。
少なくとも室内のストーブ排煙パイプ(トタン製)は暖かい季節にははずして何処かに保管してたのは確かなんですが。
(4)写真に天井のストーブ排煙パイプが確認出来ます。

by 鈴木光太郎 (2008-08-18 11:28) 

Cedar

静鉄は結局電車区間しか乗っていないのです。
この写真の時代はまだ自社の長沼工場で作った湘南型のお面の気動車はデビュー前でしょうね?
実は廃止直前に一度だけ新袋井駅まで行ってそれを見た事があり、本線(静清線というのが正式線名らしいです)の20型にそっくりだなあと思ったのです。末期に増備されたB-BのDLは20型の25号に瓜二つの顔でした。
以上、電車好きの駿遠線の思い出です。
by Cedar (2008-08-18 19:48) 

む〜さん

■ HIRO様: 新幹線のなかった時代でも、東京から無理すれば日帰りの出来る所にあったので、私は割りと通った方です。
 車輌とか、調べようにも、雑誌などで取り上げられないので、調べようもありませんでした。人気がなかったのでしょうね。
 仕方が無いので、大手の工場で、資料を書き写させていただいたり、静岡の本社に問い合わせたりしました。
 駿遠線と付き合っているうちに、益々、好きになって行くのでした。昭和45年の廃止まで、7回ほどですが乗りに行きました。
■ 鈴木光太郎様: 出窓の部屋までは入りませんでしたが、お洒落な造りですね。
 ストーブの煙突が見事に待合室の天井近くを通っていますね。
■ Cedar様: 昭和35年ですので、このとき、既に、湘南形前面のキハD14、キハD15(何れも袋井工場製)は、出来上がっており、大手の工場では、キハD16が車体製造工程に入って居りました。長沼工場の協力もあったようです。静鉄の長沼・袋井・大手向上の技術はたいした物で、電車、蒸気機関車改造のディーゼル機関車、新造のディーゼル機関車、気動車、客車など、みんな作ってしまうのです。
 気動車に関する資料は、私のホームページに、駿遠線を研究している、Nさんの膨大な資料があります。下記のURLからご覧になってみてください。
http://11.pro.tok2.com/~mu3rail/link230-shizumuseum.html
by む〜さん (2008-08-18 20:35) 

no

こんにちは。
古い写真を拝見するたびに同じことを感じるのですが、写りこんでいる情報のいかに貴重なことかが思い知らされますねえ。
服装・建築物・素材・道路の様子・髪型・書体…。
直接鉄道に関わらないことごとから呼び覚まされる埋もれた記憶の欠片が、えもいわれぬ感情を喚起して胸苦しくなります。
私は一度も見たことが無い駅ですのにねえ…。
by no (2008-08-19 10:12) 

あおい君

「東京屋」は、静岡市の靴店なのですが、最近まで(と言っても5~6年前かもしれません)呉服町通りに現存しました。
呉服町通りには80年代ごろまで靴店がたくさんありましたが、今ではほとんどなくなってしまい、かわりにドラッグストアやスターバックスなどのコーヒー店が増えています。(地方都市としては、シャッター通りになっていないだけでもマシかもしれません。)

by あおい君 (2008-09-04 08:45) 

む〜さん

■ あおい君様: 東京屋の情報、有難う御座いました。静岡のお店なのですね。早速、原画を部分拡大してみましたら、懐かしい東京都のマークの中にYAの文字のマークや、『静岡、駅前、呉服町、七間町』などの文字が読み取れました。
by む〜さん (2008-09-04 20:25) 

のっち

む~さん 初めまして!11番の写真の「ウテナ美粧院」ですが「ビューティ・ウテナ」として今も健在です。電話番号からして下3桁一緒ですから間違いないです。じつは遠い親戚なのです。この写真をみせたら喜ぶだろうなぁ!いいものみせていただきました、貴重な資料をありがとうございます!
by のっち (2009-05-08 23:26) 

む〜さん

■ のっち様: お知り合いの方なんですね。あれから50年以上続くお店、凄いですね。きっと、いいお仕事をされるのでしょうね。
 静岡鉄道駿遠線が廃止されて40年、乗車体験の記憶のある方は、もう50近辺以上です。いまでも、沿線の方々には、いろいろとイベントを通じて、駿遠線の記録を残そうと努力されておられる方が、多くいらっしゃるようで、嬉しく思っています。
 ご覧下さっているとは思いますが、私のホームページの『駿遠線』のページのアドレスを書いておきます。
http://11.pro.tok2.com/~mu3rail/link23-shizuindex.html
by む〜さん (2009-05-09 13:21) 

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