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軽便鉄道:静鉄駿遠線:オマケ [軽便鉄道]

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pencil-purple.gif 今日は、涼しい一日でした。窓を開けて、短パンで居ると寒いくらい・・・・高原って感じです。昨夜は、にわかの大雨、雷は鳴るわ、停電はするわで、大騒ぎでしたが・・・・・。

 今日は、特に話題も無いので、更新をサボっちゃおうと思ったんですが、先日の静岡鉄道駿遠線のオマケ画像を並べてみます。

 続・静岡鉄道駿遠線1958年 

 1958年・昭和33年4月、大学の春休み、一泊二日の旅。浜松で一泊して、一日目が静岡鉄道駿遠線二日目が遠州鉄道奥山線でした。その静岡鉄道駿遠線を先日、書いたのですが、その時のものです。
 国鉄東海道本線藤枝駅前に有った、新藤枝駅を出て、相良~地頭方~三俣~横須賀~袋井に至る本線(・・・・と云うか)と、新藤枝から、同じ藤枝市内の大手駅に至る支線がありました。大手駅には、工場があり、留置してある車輌も多かったのです。

 その、大手駅の構内に可愛い客車、ハ2が居ました。大正2年12月、大日本軌道製、木造の車体で、全長8.1m、幅1.9m。木造で、自重3.5t、定員は、座席14人、立席34人・・・・ちょっと、立席が多すぎる気もするけれど、工場で見せてもらった諸元表には、そう書いてありました。

 車体の色は、昭和33年当時は、マルーンで、実に整ったスタイルの、いい感じの可愛い客車でありました。後には青と黄色の二色になりましたが・・・・・。

(1) こんな客車が、小さなBタンク蒸気機関車に牽かれて走っていた時代があったのです。私も、子供時代に、袋井の駅で、小さな蒸気機関車を見たような記憶がちょっぴりですがあります。
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(2) 台車の部分です。車輪径は508mm。
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(3) ステップに足をかけると、ゆらりと揺れたりしますが・・・・車内に入ると。
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(4) 車内の広告。袋井駅から直線距離で2.6km、貫名山妙日寺、山号は、「かんみょうさん」かしら?お寺の名前は「みょうにちじ」だそうで、日蓮上人の両親のお墓があるそうな・・・・・。「はまざき」さんの広告は、昭和の初期の雰囲気があります。
 天井の電灯は、ちゃんとした、グローブが付いています。電灯の電源は、車体側面に積み込んだ蓄電池で、床下に発電機は無く、機関車からの給電ケーブルも見つからないので、いちいち、充電しているらしく思われました。ここでは、客車は混合列車の貨車の後部に付くので、機関車給電は難しそうです。
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pencil-purple.gif 後年・・・・昭和35年3月に、写した、客車「ハ23」の蓄電池収納室です。 

5) 車体側面の蓄電池室の扉。掛け金を外して蝶番で上に開きます。室内灯と、尾灯のスイッチが見えます。車内でなく、車外からしか操作できないところが、如何にもケイベンです。
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(6) 扉を開いたところです。チェーンで閉まらないように引っ掛けます。蓄電池はありませんでしたが、接続用のケーブルが見えています。ちょうど、座席のお尻の下になるわけでしょう。
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icon-tsuika.gif 追加画像です。

 1964年3月、大手工場で発電機と蓄電池を載せた客車を見ました。

(い) 電車形の客車(こういう表現で良いかどうか・・・・)で、ハ100番台の客車があり、専ら気動車が牽引して居りましたが、ハ108という、バス窓の客車が居ました。床下に、蓄電池を収納するケースが見えます。そして、右側の台車には発電機が見えます。
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(ろ) 発電機部分の写真が撮ってありました。台車に装着されて居ます。 
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 ハ2の写真を撮った、1958年当時、電車形の客車は既に有りましたが、発電機を搭載していたか如何か、確認しておりません。1958年に、ハ106という客車を撮った写真は有るのですが、床下に蓄電池収納箱はありますが、中身は無い可能性もあるように見えます。発電機の確認もしておりません。

icon-tsuika.gif icon-tsuika.gif コメントいただきました、ご参考になるかと、鉄道車両用発電機の事ですが、発電機の拡大画像を再追加いたしました。

(は) 発電機には端子が4つあり、リード線も4本、接続されています。如何いう仕組みになっているのか、わっぱり判りませんが・・・・。
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・・・・・と、まあ、こんなところでお終いです。


coffee.gif では、また、次回にお目に掛かりましょう!!!


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コメント 15

亀甲デザイン研究所

長年の疑問が晴れました。
軽便の客車の室内灯はバッテリーという手があったのですね。
リード線の端子や太さからすると自動車用のDC12Vではないかと思われます。
by 亀甲デザイン研究所 (2008-08-22 20:57) 

じろっち

日本は蓄電池の性能が良いから、蓄電式にしたのかもしれませんね。
戦争中の潜水艦技術が活きたかな?

今は湘南モールFILLになったGSバッテリー藤沢工場の隅みに、
蓄電池が日本の産業を支えた旨のプレートがありますよ。
by じろっち (2008-08-22 21:31) 

mymeな大家

こんにちは。
室内灯の電源をどこから取っているかというのは考えたこともありませんでした。国鉄の客車には車軸発電機がセットでついているものですから。充電しながら使っていると、途中で暗くなったりバッテリがあがったりしなかったのでしょうか。こういうことを考えてしまうのは無粋かも知れませんね。
では、失礼します。
by mymeな大家 (2008-08-22 23:00) 

manamana

貴重な写真の数々ですね。


by manamana (2008-08-23 06:18) 

む〜さん

■ む~さんから: 後年、昭和39年・・・・東京オリンピックですね・・・・に撮影した、発電機を搭載してある客車の写真を追加しました。
by む〜さん (2008-08-23 08:33) 

む〜さん

■ 亀甲デザイン研究所様: コストの点からも自動車用を使っていたと思います。同鉄道は、バス部門もあり(現在は別会社)、自動車用バッテリーの入手は容易だったと思います。
■ じろっち様: ソニーの隣ですね・・・・日本電池、無くなっちゃったんですか。記念のプレートは残っているのでしょうか?
■ mymeな大家様: バッテリーの電灯となると、新聞が楽に読めたかどうか、気になってきました。夜など遅くなると、電池の消耗で、灯が暗くなってきた事でしょう。いま考えると、のどかな風景ですが、利用客にとってはエライ事です。こんど、研究者の方に伺っておきます。
 が、何時になるか事か・・・・・。忘れっぽくなっているので、少々、心もとない。
■ manamana様: 昭和30年代、特に前半に数を写していないのが惜しいと思っています。『後の後悔、先に立たず』を、実践してしまいました。とほほほ・・・・。
 ・・・・で、最近は何でも写しちゃっています。コンパクトサイズのディジタルカメラですが、まあ、無いよりはマシかと思うのです。重いし、デカイので一眼レフタイプは必要とは、思うのですが、持ち歩き不能の体力なので。
by む〜さん (2008-08-23 08:37) 

Cedar  

つぼを押さえた部分写真は資料として本当に貴重ですね。
私は電車用台車(特にブリルなどの古典台車)が好きなので台車の写真は結構撮ってますが発電機や蓄電池まではとても・・・

そういえば福井鉄道南越線の木造トレーラーの床下に家庭用コンセントがついてたのはバッテリー充電用だったのかな?(そういうのも写真は撮っていない=とほほ)

追加画像もいいですね。
ハ108のアーチバー台車のエンド部材の細さにビックリ。
模型にしたら0.2mmくらいの板厚になっちゃいそうです。


by Cedar   (2008-08-23 08:55) 

大番鉄道

済みません、ちょっと茶々を入れさせて下さい。台車に付いている発電機は自動車用ではないと思います。自動車の場合は回転方向が決まっているので発電機出力の極性は常に正負が定まっています。所が鉄道の場合は車両の行き先によってどちら方向に回転するか分からないので自動車用を使うと方向によって正負が逆転し充電用としては使えません。(今なら半導体ダイオードがあるので大丈夫ですが) 鉄道用としてどちら方向に回っても出力極性が一定でかつ回転数に拘わらず出力電圧が一定という特殊な発電機(確かローゼンバーグ発電機と言ったと思いますが記憶アイマイ)を使っているはずです。

それにしても今回のナローの写真も、いくら眺めても飽きない深い味わいがありますね。
by 大番鉄道 (2008-08-23 10:38) 

HIROOJI

静鉄駿遠線のハ2昭和ロマンが感じられてちょっと机の上にでも置いておきたい感じですね
最近の超近代的車輌見ているとこういう車両に郷愁感じます。
天井のグローブ照明方式は温かさがあっていいです
ああいう照明方式でECO電球を使って最新電車にも復活して欲しいなあと思います。
鉄道ファンとして外観はアルミ、ステンレスでも大正ロマンの再現デザイン、中に入るとTV液晶、最新式の案内装置などできないものでしょうか
by HIROOJI (2008-08-23 14:57) 

む〜さん

■ Cedar様: 家電のコンセントと言えば、自動車用のものらしいスイッチ、家電用らしい黒い丸型スイッチなどを使っていますね。
■ 大番鉄道様: そういえば直流で回転方向が不定・・・・なるほど。昭和35年ですから、半導体でなく、何らかのメカなのでしょうか?
 ご参考になるかと、『拡大した画像を追加』しました。『端子が4つあって、4本の電線が接続』されています。電線にはタグが付いていますが、書かれている文字は、読めません。
■ HIROOJI様: ハ2・・・・可愛いでしょう!?マルーン一色ってところが更に良いですね。
 最新の素材で、昔のインテリア・・・・私としては、最近の『レトロ電車・車輌』のようなのは、ちょっと引いてしまいます。若い観光客には歓迎されるかもしれません。

by む〜さん (2008-08-23 19:17) 

じろっち

Jトレインという雑誌に静岡鉄道の旧車の記事がありましたよ。
鉄道書籍が揃う店なら置いてあると思います。

湘南モールFILLの前身を示す案内は、藤沢寄りの自動2輪置き場にあります。
by じろっち (2008-08-23 21:36) 

む〜さん

■ じろっち様: J-トレイン・・・・こんど、書店で見てみましょう。
 機会があったら、GSの記念プレートw見てみたいと思います。あのあたり、東海道の車中から見ていて、撮影にいい場所もありそうに思えましたし・・・・・。
by む〜さん (2008-08-24 08:06) 

mymeな大家

発電機の話、界磁用と電機子用を別々に持って(他励式)いれば、4本電線が出ていても不思議ではありません。逆転については、回転する向きが変わるときに、手動でSWを操作して電機子に流す電流の向きを変えてやれば解決します。(昔のOゲージの逆転SWと同じ原理です。)また、三相のY結線であっても4本出ていても合点がいきます。三相は整流しないと充電できませんし、この時代、大きな電流が流せるSiダイオードはまだまだ高いはずですし、セレン、水銀整流器は大きくて使えないでしょうから、あまり考えられないと思います。
あくまでも推測の域を出ず、出すぎた意見かもしれませんが、ご了承ください。
失礼します。
by mymeな大家 (2008-08-24 22:16) 

じろっち

東海道線の藤沢から茅ヶ崎は、ほとんど平坦で直線ですから、編成まるまる一本入れには良いと思います。

線路際にフェンスがありますが、NSKとヤクルト近くに低い場所がありますよ。

ヤクルトからFILLは、徒歩可能距離です。
プレートは、屋上駐車場スロープ入り口のそばにあります。

FILL内で食事が出来ますよ。
by じろっち (2008-08-24 22:28) 

む〜さん

■ mymeな大家様: 自動車、客車の発電機の知識がまるっきり無いので、なんとも判りません。自励/他励のいずれかも判らないのです。もっと勉強しておけばよかったと思えども後の祭りです。半導体を使用しない、回転方向が一定でない、直流発電機は、どういう構造なのでしょうね。
■ じろっち様: 日本電池まで藤沢から1.9km、辻堂から1.7km、ほぼ両駅の中間なんですね。涼しい季節になったら、貨物列車を撮りに行きたいと思います。

by む〜さん (2008-08-25 22:07) 

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