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東武鉄道1954年(中) [昔写真関東]

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pencil-green.gif 前回の続きの東武鉄道のお話です。
1954年・昭和29年8月、竹ノ塚から南に下って、西新井から東武鉄道の本社のある業平橋に来ました。目的は蒸気機関車と、模型製作の資料としての貨車を写そうと思っていたのです。

 東武鉄道1954年(中) 

pencil-green.gif 前回のおさらいになりますが、西新井駅のC11牽引の貨物列車を再録します。C11牽引ってところが興味あるところです。

(1) 西新井駅を通過する下り貨物列車・・・・C11牽引
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(2) (1)の拡大写真・・・・機関車次位の国鉄トキ900形3軸無蓋車が無性に懐かしい。この頃は何処へ行っても山ほど居たものですが、何時の間にか消滅していました。
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pencil-green.gif 西新井から浅草行きの電車に乗って到着した業平橋駅。駅前の東武の本社ビルを真正面から入ってゆきました。まるで駅の改札からホームに出るように、ちゃんと出来ていて、昔のホームも残っていました。そのホームが、後の通勤輸送に役立ったようです。東武社内の部課名の表札というか看板というか・・・・に「XX掛」と書いてあったのを未だに覚えています。

(3) お目当ての英国製の蒸気機関車は不在で、米国ボールドウィンの、22号蒸気機関車がいました。絵に描いたようなアメリカンスタイル、英吉利機関車に会えず、ちょっぴり、ガッカリした記憶もある。(勿体無いことを考えた私)
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(4) 拡大してみましょう。片ボギーの炭水車が中々です。国鉄5900似の1913年製。元はD1と呼んだそうです。
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(5) 前から見てみましょう。端梁とボイラーを結ぶステーも良いアクセントです。
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(6) 電気機関車も居たのです。ED451・・・・後のED4020形で1948年東芝製。
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(7) 製造会社・東芝の丸に芝のプレートも付いています。
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coffee.gif 今日は、これでお仕舞いと致します。続きは次回に・・・・・。次回は「貨車」特集になります。


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mymeな大家

こんにちは。
初めて東武鉄道に乗った、高校1年の時を思い出します。大田区に住んでいた大家は、クロスシートの電車に憧れ、関東では小田急のロマンスカーくらいしか知らなく、特別料金の要らない6000系の快速に乗り感動したんですよ。近所には京急もありましたが、知識が少なかったので、京急のクロスシート車を知ったのも高校生のときでした。クロスシートは何だか心がうきうきしますね。と、話がそれましたが、東武って私鉄とは思えないほど、バラエティに富んでいますよね。
では、失礼します。
by mymeな大家 (2009-01-12 00:01) 

じろっち

現在では民鉄の貨物は全滅状態ですが、さっこんのモーダルシフトで、大都市部での鉄道貨物輸送は復権中です。
もしかしたら、大都市部から郊外への路線を持つ、東武・西武は、大手スーパーなどと組んで、食品や衣料品の定期配送を始めるかもしれませんよ。
by じろっち (2009-01-12 07:03) 

デトニ2300

 関東私鉄の勇として、上京して最初に乗りに行ったのが東武でした。大鉄500系(近鉄南大阪線6600系)に匹敵するような無骨な3200系がまだ現役で頑張っていましたが、それに加えて私鉄でありながら老兵のテンダー蒸気が現役でいたことにも驚きました。ネルソン、ピーコックと言った写真集でしか見たことが無かった蒸気が煙を吐いている姿に驚かされたものです。まもなく半世紀に近づく古き良き時代を思い起こさせていただきうれしく思います。
by デトニ2300 (2009-01-12 07:22) 

鈴木光太郎

東武の英国製4-4-0を写した写真はかなり見ますが、米国製を写した人は少ないですね。
前方から順に、気等弁室につながる給油管が露出してつけられている。
ボイラー給水管の引き回しも斜めで、やっつけ仕事。
注水器前方の白い汚れは湯垢と思われますが、漏れたのか、意図的にここから排出したのか解りません。
その下、発電機が歩み板上にあるのは珍しいです。
同じ22号機の磨かれた写真がTMS1995年12月に載ってます(平野和幸氏1951年撮影)が、
その時点で給水の配管引き回しなどむーさん様の写真と全く同じです。
by 鈴木光太郎 (2009-01-12 13:18) 

cedar

東武の蒸気は親子2代の電車好きの我が家にとっても思い出深いもの。というのは1965年(だったかな?=ビートルズ武道館コンサートの1週間前の日曜日でした)の蒸気さよなら運転というのに親子で行ったのです。館林~葛生間を英吉利蒸気が客車代用の電車4両を引っ張って走りました。
途中駅で写真撮影のため停車したり、葛生のターンテーブル上の撮影会など、サービス満点のイベントでした。そのときの写真は今見てもなかなか楽しいものです。当時父が鉄道友の会の会員でそのおかげで案内が来て、参加したと記憶しています。

ところで業平橋のお写真の22号ですが、前面にエアホースが付いていませんね、ひょっとして空制無しでしょうか?


by cedar (2009-01-12 13:21) 

G20

この場所に、新しい東京タワーが建つんですね。 ××掛、国鉄と同じです。 ビートルズ来日は、1966年だと思います。
by G20 (2009-01-12 13:44) 

ファジー

こんな無骨なSLがピーコックといっしょに働いていたとは・・・ほんと東武は不思議な鉄道会社です。
特に発電機がランボードにゴロリと置いてあるところにシビレました・・・ブラボー!
by ファジー (2009-01-13 21:27) 

む〜さん

■ mymeな大家様: このとき、初めて『鉄道好きな少年』として東武電車に乗りました。印象は洗練されたセンスのある鉄道じゃあないなあ!というものでした。窓の小さい電車が凸凹編成で走っていて、しかも遅いという感じでした。しかhし、貨物列車が走っている。牽引は蒸気機関車・・・しかも鉄道黎明期、明治の機関車。貨車の形も、ゲテモノ模型ファンでもあった私の心をつかみました。
 路線延長も長く、支線も山ほど有るので、いまでも形式は当時と全く変わりましたが、かなり統合が進んだとは言え、何がなんだか判らないほど沢山あります。
 そんな東武が結構、好きだったりしています。
■ じろっち様: そうなってくれると、ファンとしては面白いのですが、貨物輸送の環境を潰してしまったので、難しそうですね。全然別のシステムで貨物輸送再開なんて事になったら・・・・興味ありますね。
■ デトニ2300様: この頃、ミニ国鉄と言った感じだった東武鉄道、電気機関車はあっても、やっぱり主力機関車は蒸気機関車でした。窓の小さい、鈍重なイメージの電車が目立っていました。その中で、貨物列車に興味を持ち、山ほど、可愛らしい貨車が居ました。このシリーズの『下巻』では、その貨車を一寸ですが出します。
■ 鈴木光太郎様: このとき私は英吉利蒸機に会いたくて業平橋に行ったのです。これしか居らず、ガッカリしたバチ当たりな私でした。それでも、当時としては珍しく一形式に一枚写しています。よっぽど、インパクトが強かったのでしょう。
 確かに、付属物が、いい加減というか、てきと~というか、とりあえず動けば良いや!って感じで付いています。
■ Cedar様: 蒸気機関車のさよならイベントに参加されたんですか・・・・お父様も鉄道ファンだったんですね。私は、子供にファンになってもらおうと、ずいぶん連れ回しましたが、鉄道への興味はそこそこな旅行・歴史好きの好奇心満点なオトナになりました。ま、そんなものなんですね。親子で、鉄道の話が出来るなんて良いなあと思います。
 22号機、たしかに前面エアホース見えませんね。もっぱら入替専門になって居たので要らなかったのでしょうか?機芸出版の『私鉄電車プロファイル』には、出来立ての頃の、前後に真空ブレーキ(・・・・かな?)のホースが描かれてたイラストが出ています。昭和29年、入替専門でも、まさか、手ブレーキで制動を掛けていたとは思えませんので、何処かにコンプレッサはあったのでしょう。
■ G20様: そうですね、500m余でしたっけ、建設工事は始まりましたね。大会社や研究機関が造る・造っても良いんですから、地盤は万全なのでしょう。何年か先に完工するんでしょうから、これで、又一つ、生きる目標が出来ました(笑)。まあ、見たい・体験したいって目標は山ほどあるわけですが(笑)。
XX掛は、国鉄にもあったんですか、成る程・・・・明治の名残なんですね。
■ ファジー様: なんだか、『てきと~』で愉快ですね。城東地区には、隅田川って貨物駅がありますが、ここで、妙なシンダ回収装置みたいな煙突の付いた1-B-1の蒸気機関車・・・・確か元・日本鉄道S2/4、スケネクタディの900形・・・・が入れ替えしていたり、楽しい地域だなあと思ったものです。
by む〜さん (2009-01-14 06:31) 

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