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デッキのあった頃のEF58 [昔写真国鉄]

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pen-para.gif 今日は昔話をしましょう。今も人気の国鉄電気機関車EF58ですけど・・・・・・。

 デッキのあった頃のEF58 

(1) お馴染みのEF58です。若いファンの方は、こんなスタイルを思い浮かべることと思います。ネットで調べてみましたら、1952~1958年に製造されたものだそうですが、外観上は前面二枚窓、ステンレスの髭が特徴でした。1960年4月に、京浜東北の新子安駅ホームからの撮影。上り列車で、スハ32が居ますので、多分、各停。
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pen-pc.gif EF58、特に、デッキのあった頃のEF58は、私の好きな機関車のひとつです。デッキ付きのEF581~EF5831は、1946年からの製造なのだそうで、なんたって物資の無い時代の事ですから、今でも、いろいろと悪いお話も聞こえます。でも、惚れた目で見ると、あの節約型の小さなデッキさえ、ステキなスタイルに見えてします。

(2) で、そのデッキの付いたEF58、私が高校二年の頃は、まだ現役で、大活躍。これは、1954年・昭和29年2月東京機関区での撮影で、新旧のEF58が並びました。
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(3) お顔の部分を拡大してみましょう。
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(4) デッキ付きのEF58の牽く列車。多分、(2)、(3)と同じ日かもしれませんが、1954年2月、品川客車区脇の、東海道の下り線でしょう。このEF58はSGを積んでいませんので、暖房車を牽いています。多分、マヌ34だろうと思います。
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icon-tsuika-blink.gif コメントいただきました、走行中のEF58に前方に写っている白帯の客車。深い屋根、台車、窓配置・・・・マイネ40の様です。左側のダブルルーフの小窓ずらりの客車は、スハ32みたいです。
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(5) このデッキ付きバージョンのEF58、その後、車体を、最初から流線型で製造されたEF5835~同様の流線型に載せ替え他の改造を経て、お馴染みのEF58になりました。要らなくなったEF581~Ef5831の車体は、この写真の凸形車体のEF13に載せた結果、これまたお馴染みのEF13になりました。(昭和28年9月:新鶴見で撮影)
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(6) 歯車比変更などで貨物用バージョンのEF58があり、これがEF1832~34なのだそうで、この写真は何時撮ったのかは忘れましたが、東海道本線焼津駅です。静岡近辺のローカル運用だったようですが、詳しいことはわかりません。
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(7) (6)を拡大してみました・・・・・。
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coffee.gif 何だかまとまりが悪いけれども、EF58旧車体バージョンのお話は、これでお仕舞いです。


タグ:EF58 EF13
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ズルツァー・マン50

こんにちは。またまた素晴らしいお写真を拝見できて感動です♪ 特に、32系の列車や暖房車の列車、新旧の並び、素晴らしいですね。

私は、流線型のEF58しか見ておりません。とは言っても、EF18は見ることができました。格好よかったですね。あんな立派な車両が入替機だったのですから、勿体なかったような…(←あくまでも外観からの感想です。)

EF13も、勿論新車体しか見ておりませんが、日常的に見ておりました。

旧型車体のEF58やEF13は見られなかったとはいえ、色々な旧型電気機関車を見ることができて、よかったと思っております。
by ズルツァー・マン50 (2009-04-02 10:45) 

デトニ2300

 懐かしい数々の写真ありがとうございます。4枚目の東海道上り線の白帯はマイネ40でしょうか。一等の白線がまぶしく感じられますね。私が上京した頃はEF13はもう凸形ではなく、58のボディでした。中央線で活躍していたように記憶しています。EF18は残念ながら見る機会は無かったようです。学校が阪和線天王寺の駅近くだったので、高架の上を走るEF52の雄姿は毎日見ていましたが、関西地区でEF53を見る機会はなかったと思います。当時は関西線はまだ蒸気の時代、普通はC51,急行は「やまと」のみで時間帯があわないので見たことはなかったのですが、たぶんC57牽引だったと思います。関東地区のEF57の下げパンは鉄ピクでしか見たことが無く、上京して上野駅の地上ホームで、独特の前パンをしげしげと眺めたことを覚えています。今は客車列車はほとんど見当たらず、寂しい限りです。
by デトニ2300 (2009-04-02 12:32) 

うたに

デッキの付いたEF58、初めて見ました!
デッキが付くと、ずいぶんイメージが変わるものだなぁ・・・と興味深く拝見しました。
この武骨な感じ、"働く現場の電気機関車"という力強さがあって、なかなかいいですね。
by うたに (2009-04-02 12:58) 

野良猫次郎

EF18は焼津の隣りの用宗駅で何回か見た記憶があります。

EF58は洗練されたデザインですね。好きな機関車の一つです。
by 野良猫次郎 (2009-04-02 14:09) 

ファジー

EF56→EF57→EF58と一連のデザインの流れが判りますね。
またデッキが細長くなった分スマートになったといえるのでしょうか。
しかし、戦後の粗悪品で組み立てられたデッキ付のEF58は、現場では嫌われていたと聞いていますが、故障も多かったのでしょうか?
by ファジー (2009-04-02 17:41) 

なにわ

色々と忙しく、ご無沙汰しています。

これこそがEF58ですね。あの2枚窓は別形式にしたほうがよかったです。

16号機は結構早く車体載せ替えが行われ、おまけに試験塗装機になっています。60年代以降は山陽地区に移動し、晩年にパンタPS22に載せ替えたり、一体型ヒサシをつけたりしてを79年に大窓のまま廃車になっています。

マイネ40がつながっていますが、急行なら隣は荷物車でしょうから、試運転でしょうか。
58の後ろには台車から判断してマヌ44です。

by なにわ (2009-04-02 18:57) 

む〜さん

■ ズルツァー・マン50様: 暖房車は実に懐かしい冬の風物詩でありました。しかし、ちゃんと写していないのは残念でなりません。実は、(2)のEF58の右側に居たのですけれど妻面しか写っていません。残念無念。
 幼い頃、大窓のオハ35などが好きだった私も、年とともに、スハ32や、モハ43など、小窓ずらりの車両が好きになって行きました。学校帰りに、山手線で帰ればいいものを、新橋~品川間は、客車列車に乗ることが多かったのです。
 この頃は、戦後の復興期で、明治大正の車両も第一線に居て、実にいいタイミングに鉄道ファンだった私は、幸せだなあと思って居ます。
■ デトニ2300様: 『拡大写真を追加』致しました。ご覧のように、窓配置、台車、深い屋根、そして白帯・・・・紛れも無くマイネ40と思われます。
 残念だったのは、凸型EF13はこの写真しか撮っていないのです。
■ うたに様: 幼い日から、二軸の先台車、大きなデッキを持ったF級電気機関車を見ながら育った私は、EF50に始まる旅客用機関車群が大好きです。EF5835~に始まるデッキなし直流旅客機関車は、良いのですが、イマイチの感があるのです。
■ 野良猫次郎様: EF18は地区限定でしたから、たまたま会えたのはラッキーでした。私は、走り出した電車から写したのでしょう、手前に色々写りこんでしまいました。
■ ファジー様: EF56~58で一番のお好みは、EF56の『角ばっている』方なんです。EF58が、戦後の輸送力不足をバックアップすべく作られたようで、当時としては、頑張ったみたいですね。たしかに、メンテナンスでは苦労したようで、あまり良いお話は聞きません。その後、車体載せ替えに際し、かなりの改良があったようですね
■ なにわ様: お久しぶりです。このEF58、資材節約と聞いたことがあるのですが、その所為か、デッキの床が十文字の細いものでした。これが又、私の気に入りまして・・・・。
 マイネ40は、多分、品川客車区に留置車と思われます。向こうに蒸気機関車居るようにも見え(煙が・・・・)ますが、そうだったとしたら、機関車は8620だった筈です。
 東海道本線では、マヌ34が多かったですね。たしか、2120のボイラと、トキ900の部材を使ったと読んだことがあります。
by む〜さん (2009-04-02 19:23) 

じろっち

私もデッキ付きのEF58は見た記憶がありませんが、このタイプの機関車って、昭和50年代までは神奈川県でもけっこう見かけましたね。

もうすぐ引退?のEF65・66が全検入場する際に、旧電機標準色にしたら面白いかもしれませんね。

新しい職場の近くにローソンがあるので、例の機関車を全部揃えてしまいました。
EF60のみずほも、作ってほしかった・・・
by じろっち (2009-04-02 21:28) 

mymeな大家

こんにちは。
ご無沙汰しております。
当たり前のようにあった車両たちが現役を引退していくのは寂しいですよね。EF58はたくさんいたのに・・・古い考えかもしれませんが、国鉄時代のデザインはいいものばかりのように感じてしまいます。今でもいいものはあるのですが。
EF13の牽く急行貨物列車、かっこういいすでねぇ。
では、失礼します。
by mymeな大家 (2009-04-03 01:18) 

manamana

デッキ付きの機関車、
子供の頃はあちこちで見かけました。
もっと見て、写真に撮って置くべきでしたが、
今となっては想い出だけを大切にします。
by manamana (2009-04-03 06:46) 

む〜さん

■ じろっち様: デッキの付いたEF58は1957年くらいまでに車体の載せ替えを終え、みな流線型となったそうです。その後、デッキ付きの戦前の電気機関車は漸減して行きました。あれだけ働いていたEF15だって、もう現役は無いようです。
 国鉄標準の茶系のカラーはステキですね。EF64とかは、先日見かけましたが、惚れ惚れします。
 ローソンの電気機関車、全部揃えたなんて、凄いですね。私なんか置き場所が無いので・・・・です。
■ mymeな大家様: お久しぶりのコメント、お待ちいたしておりました。お元気のご様子ですね。
 幼い頃にインプリントされたものって、消えませんよね。少年時代の池上線3300、3100、3400・・・いまだに好きですもの。
 私は、戦後20年代に大活躍の車両たちへの愛着は消せません。しかし、モハ63のファミリーはどうもついて行けないものがあり、いまだに、食パン形には馴染めないものを感じてしまいます。もっと、素直に受け入れたいのですが・・・・。
 国鉄唯一の凸型F機、実に良いですね。コンクリートの死重を積んでいるとか、廉価版とか、悪口が多いのですが、幼い日私たち遊び友達の中での品鶴線のスターでしたから・・・・・。
■ manamana様: 日ごろふんだんに回り逢えた電車機関車、なかなかレンズを向ける意欲がわきませんでした。今になって、後悔。ホントに後悔先に立たず。17mの宝庫だった山手線も、そのひとつです。通勤に日々乗っていた、小田急だって、ろくに写していません。嗚呼!!!
by む〜さん (2009-04-03 08:29) 

はーさん

デッキ付EF58、凸型EF13は見た記憶はありますが、撮っていませんでした。
確か、デッキ付EF58はEF50からですか?デッキ付ELの集大成のような気がします。
ところで、このタイプの元祖はどこなんでしょう?アメリカ?
先輪ボギーというのは脱線防止と聞いたことがありますが、なにか、無駄なような気もします。
ともあれ、昭和ふた桁世代には電気機関車と言えば、デッキ付が目に浮かびます。
新旧EF58が並んだ写真などは本当に貴重と思います。
すごいものを見せて頂きました。
by はーさん (2009-04-03 12:20) 

む〜さん

■ はーさん様: EF58とEF13は、まさに滑り込みセーフの写真です。
 国鉄の二軸の先台車を持ったデッキ付き電気機関車は、英国EEのEF50が最初でした。そして米国WHのEF51は1CC1で、EF52以降は2CC2の国産機関車となりました。例外的に2CC1のEF55を除いては、EF52-EF53-EF54-EF56-EF57-EF58と続きます。
 私のイメージでは、デッキ付き電気機関車というと、『米国』なのですが、外国の事情は全くわからないので、何とも言えないのです。

 何方かデッキ付き電気機関車のルーツをご存知でしたら、お教え下さいます様、お願い致します。
by む〜さん (2009-04-03 16:28) 

じろっち

今日は石川町駅で大船行きを待っていたら、EF64牽引のコンテナ列車が通過してゆきました。

今日は神奈川新聞に面白い記事がありました。
立川~伊豆急下田に特急が走るのです!
使用車両は、伊豆急の黒船電車で、立川~尻手は南武線・尻手~浜川崎は南武支線・浜川崎~鶴見は東海道貨物線、その先は、通常の踊り子と同じという走り方です。

南武線を特急が走るのは史上初・東海道貨物線を旅客列車が走ることも少ないとか。

南武線の特急が定着するかは別にして、東海道貨物線の旅客列車走行は、京葉線の神奈川県延伸の布石と言われています。
「浜葉線」(ひんようせん)と呼ぶようになるのかな?
by じろっち (2009-04-03 21:59) 

む〜さん

■ じろっち様: EF64・・・・根岸線に出没することもあるんですね。あの機体はコンテナにはお似合いですね。中央線で重連でタンク車を牽いていた時もカッコよかったけれど、EH200になっちゃったみたいなので、少々寂しい思いでした。
 立川~伊豆急下田の特急は面白そうですね。黒船電車の立川は史上初登場かしら・・・?
by む〜さん (2009-04-03 23:30) 

じろっち

南武線を特急車両が走ったことは無いらしいです。

黒船(リゾート踊り子)電車は、魅力的な造形ですが、これもまた老朽化が見られます。
そろそろJR製で更新かな?
現状レギュラー運転区間に加えて、寒冷・勾配・地下対応にして、”湘南日光”の復活・千葉発の誕生を期待します。

ところで、こだま型直系の189系後継・交流対応こだま型485系の後継は出るんですかね?
個人的には成田アクセス特急の多様化を期待します。
小田原・逗子・甲府発などでしょうか。

国は、羽田~成田のリニアを検討しているようです。

by じろっち (2009-04-04 06:35) 

じろっち

機関車の前面形状がのっぺりしていたのは、修復が簡単だからでしょうか?

ならば、老朽化しているうえにJR機関車唯一の特異な前面形状を持つEF66も、EF65標準機のように改修した方が良いかもしれません。

もしかしたらEF66の前面形状は、東海道新幹線開業に向けた融資の条件とされた”貨物事業も実施”で、世界銀行をだますための”新幹線機関車”としての紹介に使用するために必要だったのかもしれませんね。
by じろっち (2009-04-05 05:51) 

む〜さん

■ じろっち様: 伊豆急の特急用車は、潮風環境の所為で製造20数年にして、そろそろ入換時期らしく思われます。ご時世がこんななので如何なるのでしょうね。特急用で都内乗り入れもある車両に、まさか、田園都市線の8500を持ってくるわけにも行きますまいから、車体の載せ替えになるのでしょうか・・・・よく分かりませんが。
 JRでは成田空港特急に新型車を入れるようですが、一番古くても20歳になっていない、浮いたNEXを、如何使ってゆくか興味あるところですね。
 EF58の車体は、当時の設計思想が流線型前頭~高速運転を考えていなかったからではないかと思います。堅実の中の丸み付けって感じでしょうか・・・・。これでも、なかなかなものだと、当時の若かった私は思いました。
 EF66は確かに国鉄さんとしては、貨物用デザインではないですね。詳しい事情は分かりませんが・・・・・。
by む〜さん (2009-04-06 06:01) 

じろっち

昨日の朝日新聞夕刊に、東京から130円で房総半島を大回りして神田で降りるという記事がありました。

大回りの記事はたびたび掲載されますが、実行中に検札が来た場合、何と言えば良いんでしょうね?
大判の時刻表なんかを持っていれば怪しまれないのかな?

GW中に予定は無いけど時間は有るという方は、自宅近郊のJR線で大回りを実行してみてはいかがですか?
私の場合は、東海道線・相模線・横浜線・八高線・・・といった感じです。
by じろっち (2009-04-29 22:53) 

む〜さん

■ じろっち様: JR東京近郊区間の一筆書きですね。ひところ大きな話題になり、その後、規則改正で、出来るとか出来ないと言われてましたが、結局は出来るんですね。よかったなあ。って言っても、結局は、山手線の池袋から新宿へ行くのに外回りに乗っちゃうくらいの私ですが(笑)。
by む〜さん (2009-04-30 18:56) 

ヒロリン

デッキ付きEF58は最後までありましたただし
デッキの上までボディーが拡張され
デッキが見えなくなっただけです

by ヒロリン (2012-08-13 01:56) 

む〜さん

■■ ヒロリン様:
 デッキ付きのEF58は一部は歯車比変更で貨物用となりEF18として、かなりあとまで東海道のローカル貨物を牽いておりました。
 EF58は先輪付き電気機関車としては希少な箱型機関車と思います。私は、幼い頃から電気機関車はデッキつきと思い込んで成長しましたので、いまでも、デッキ付き電気機関車はいいもんだなあと思っているのです。EFなら50、51、53、56、57、戦時型といわれた58も好き。ED型なら、ED19辺りでしょうか。もっとも、箱型だって好きなんですよ。EEのED17とか。
by む〜さん (2012-08-13 08:09) 

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