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のどかな時代(4):鹿島参宮鉄道龍ヶ崎線・昭和37年 [むかし噺(2)]

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pen-pc.gif 昭和37年・1962年1月4日・・・・お正月休みの最終日だったと思われますが、家内・・・鉄道ファンというわけではありませんが・・・と二人、茨城県の龍ヶ崎市まで「鹿島参宮鉄道竜ヶ崎線」見物のお出かけとなりました。同鉄道は、昭和33年から何度か訪問している、大好きな鉄道です。

■■■ のどかな時代(4) ■■■

■■■ 鹿島参宮鉄道龍ヶ崎線・昭和37年 ■■■

pen-para.gif 上野から一時間ほどのところに、こんな時代離れした鉄道があるなんて、昭和33年初めて訪れた時思ったものです。それから4年経ち、鹿島参宮鉄道竜ヶ崎線は、あのころと殆ど同じ姿で私たちを迎えてくれたのです。

 上野から401系電車に乗って佐貫駅に到着、改札を通って鹿島参宮のエリアに入ると、そこは異次元でした・・・・は、大げさすぎますが。可愛らしい気動車に乗って4.5km、佐貫駅~入地駅~竜ヶ崎駅で終点です。

(1)構内を見学させて頂きました。駅前の背の高いポプラの木が印象的でした。左=キハ102はエンジンの無い「客車」。右=Cタンクの4号機
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(2)4号Cタンク機です。大正14年・川崎造船所製。引退後、龍ヶ崎市歴史民俗資料館(竜ヶ崎駅より徒歩20分)に保管展示されているとそうで、嬉しい事です。
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(3)キハ40402・みずほ号は元・阿南鉄道の昭和7年製。前面窓配置が面白い。
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(4)明らかに元・気動車と思われる片ボギーのハフ15。左はワム3500形13614。
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(5)オープンデッキのハフ2
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(6)竜ヶ崎駅の構内には古い倉庫もあって、その辺りだけは明治時代みたいでした。
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(7)ホームから佐貫方面を見る。2連の腕木式場内信号機が見えます。
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(8)私たちはキハ40402で帰途につきました。佐貫駅に到着し暫くして、追いかけるように4号蒸気機関車牽引の貨物列車が到着
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(9)鹿島参宮鉄道のホームから、いくらも離れて居ない、国鉄常磐線のホームに入ると、現代に帰って来たような気持ちになりました。新しい交直流両用の401系電車に乗って東京に戻りました。
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pen-para.gifpen-para.gifpen-para.gif なお、私のホームページ「む~さんの鉄道風景」に、大型の写真多数で、この日の詳細なルポがありますのでご覧ください。

鹿島参宮鉄道龍ヶ崎線1962年:前編&後編
http://11.pro.tok2.com/~mu3rail/link164a.html

coffee.gif 鹿島参宮鉄道竜ヶ崎線は、社名が関東鉄道に変わって健在です。12年前の2002年、一寸だけ覗いて来ましたが車体の片側にだけドアが付いて居る、風変わりな気動車が乗客を運んでおりました。
 関東鉄道常総線と合わせて見に行ってみたいものだと思っています。

 では、また次回に!!!!!


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HHP8

昭和37年というと私は小学校1年生、東横線ではアオガエルの急行の全盛期。そんな時代、東京近郊にこんな風景があったとは・・・ いつもむ〜さんさんのコレクションーを楽しみにしてます。
by HHP8 (2015-01-13 19:47) 

のり

すごいですねぇ。
とても昭和中期とは思えません。しかも東京都心からわずかなところにこんな光景が拡がっていたなんて、今ではとても信じられません。
可愛い蒸気機関車が、なんともいえない雰囲気です。
by のり (2015-01-13 21:24) 

む〜さん

■■ HHP8様:
 昭和33年、たしか、TMS誌(ピクだったかも)の記事で見て、初めて訪問した時は仰天しました。明治の客車があり、オープンデッキの客車も現役でした。そして、昭和37年、殆ど同じ姿で迎えてくれました。
 上の記事の下端に、より詳細なルポの掲載されたホームページのアドレスを入れましたので、ご参照ください。
■■ のり様:
 昭和30年代の常磐線沿線には、馬橋の流山電鉄、取手の常総筑波、佐貫と石岡の鹿島参宮、さらに、茨城交通、日立電鉄と珍しいクルマ、古い車両が沢山見られる私鉄が揃って居りました。その中で、至近距離の竜ヶ崎は面白かったですね。たしか、昭和30年代に4回ほど訪問して居ます。現代も竜ヶ崎は健在ですが、車両は近代化され東京の通勤圏に入って居ます。
 私のホームページに、昭和37年の詳細な訪問記が大型写真付きで掲載されています。上の記事末端にアドレスを記しておきましたのでご覧頂きたく存じます。
 この蒸気機関車が龍ヶ崎市の資料館に屋根付きで保管展示されているのは嬉しいですね。

■■♪♪ tochi様:
 「nice!」有難う御座います。
by む〜さん (2015-01-13 22:49) 

あさま55号

昨年の8月頃、竜ヶ崎線を仕事で利用しました。
竜ヶ崎に向かって右側しか乗降扉が無かったです。

50年ほど前はこうだったのかと驚きを感じます。

401系の鉢巻もいいですね。常磐線といったらピンクを
濃くした電車でしたね。今は上野から出る普通電車で
最北は高萩らしいですが、40年ほど前は、平や原ノ町
行きをよく見かけたものでした。
by あさま55号 (2015-01-13 23:26) 

Cedar

いつもながら、車両よりも構内風景に惹かれます。木造の建物がゆったり並ひ、背景の広い空にポプラが聳える、いまはどんな景色なのか、知りたいような知りたくないような…。
by Cedar (2015-01-14 08:25) 

利きゅう

昨年の水戸出張中に、竜ケ崎線に乗りに行きました。

佐貫は水戸と上野のほぼ中間もしかしたら上野の方が近いかもと思いながら1往復したのですが、まだ長閑な雰囲気は残っています。

竜ケ崎駅には、大正2年竜ケ崎鉄道時代の時刻表が展示されていました。ナローゲージ、佐貫~竜ケ崎間の所要時間は約30分だったそうです。
by 利きゅう (2015-01-14 23:35) 

津沢

む~さん様、こんばんは、津沢です。またまたご無沙汰しておりました。
4年前まで龍ヶ崎市に住んでおりましたので、懐かしく拝見しました。
写真 (2) の、号Cタンク機の背景にある車庫は、ほとんどそのまま健在です。たいていキハ532が休んでいました。竜ヶ崎線は佐貫駅を発車すると大カーブを描いてほぼ90度向きを変えるのですが、そこから入地駅までは一直線で、その方向は1月1日の日の出と同じです。写真 (8) 近くの住宅に居ましたが、地平線に向かう線路の彼方から昇る初日の出は素晴らしい眺めでした。
by 津沢 (2015-01-17 21:30) 

む〜さん

■■ あさま55号様:
 長いご無沙汰の後、2002年に訪問した竜ヶ崎線、気動車が車体の片方、竜ケ崎行列車右側だけになっているのを見てびっくりしました。佐貫・入地・竜ヶ崎の全駅、右側ホームですから合理的と言えますが。
 401は新車時代ですから、客車でなくて、嬉しかったと思われます。のちに、1980年ごろでしたっけ?常磐線の客車普通列車がなくなると聞いて、次男と上野に乗りに行って、タッチの差で逃がしたことを思い出します。(笑)
■■ Cedar様:
 GoogleのStreetViewで見ると、思い出とほとんど重なりません。トタン波板張りの大きい建物が写っており、(2)のバックの建物らしく見えます。やっぱり、一度確認に行きたいものだと思っております。
■■ 利きゅう様:
 季節がよくなったら、関鉄常総線、竜ヶ崎線を見にゆきたいものだと思っております。鉾田線がなくなってしまったので、その先は勝田の、ひたちなか海浜鉄道ですからちょっと遠いし無理かな?なんt、思っています。
■■ 津沢様:
 ご無沙汰いたしておりますが、お元気でいらっしゃいますか?私は年齢からくるトラブルが多く出ていますが、まだ、一人での外出に不便はしていません。まあ、歳なりに、元気といえそうです。
 竜ヶ崎にいらっしゃったんですか、たしか、すごいお祭りがあるらしく、最近はコロッケ(だったかな?)の話題が耳に入りますね。
 (2)の建物が健在と聞いて嬉しく思います。駅を囲んで、農産物、肥料などの倉庫が並び、小さな転車台、車庫・・・・構内が外界から隔離された別天地に感じられました。
 元日の日の出の方向が線路の真正面というお話は凄いですね。ピラミッドかストーンヘンジにそんなお話が合ったような気がします。地元の方でないとなかなか気づきませんね。いいお話を聞けました。

■■♪♪ makimaki様:
■■♪♪ フジトモ様:
■■♪♪ hideta-o様:
■■♪♪ いっぷく様:
 「nice!」有難う御座います。
by む〜さん (2015-01-18 06:31) 

風旅記

こんばんは。はじめまして。
竜ヶ崎線を検索した結果より辿り着きました。
半世紀という時間を自分自身の感覚で実感することはまだできない年齢ですが、お写真を拝見しまして、擬似的に体験できたような気持ちです。
ホームページも拝見させて頂きましたが、私がこの路線を訪ねたときとの違いに驚きましたし、お写真から想像する鉄道の風景の魅力も感じ取ることができました。
今は、竜ヶ崎線の佐貫駅の改札にも、ICカード乗車券の読み取り装置がある時代、気動車も大変綺麗になっていますが、私鉄の短い路線らしい魅力は変わらずに残っていると思います。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/?pc
by 風旅記 (2015-07-22 22:26) 

む〜さん

■■ 風旅記様:
 コメント有難う御座います。私が若かった頃、昭和30年代は、「龍ヶ崎」は東京から一番近い「明治大正が感じられる鉄道」でした。昭和33年に初訪問した時なんか、もう気持ちは大泣きの大感動でした。ブログを拝見させて頂きましたが、あの木造平屋の佐貫駅、4階建てのビルになって居るのには仰天です。最後の訪問が2002年でしたから・・・。常総線も含めて、訪問したいなあと思って居ります。
by む〜さん (2015-07-23 00:16) 

本の泉社(しんふね)

ご相談です。
このたび弊社から「單線駅舎のある町で」という、鶴岡征雄さんの短編小説集を出すことになり、その作業を進めています。
 鶴岡さんは龍ケ崎のご出身で、タイトルは竜ヶ崎の駅と町を舞台にしたものです。
 ブックデザイナーが、この(1)の写真をもとにイラスト化して感じのよいものを作成しました。
 つきましては、そのご了解を得たいと思い、ここに書きました。お手数をおかけしますが、shinfune@honnoizumi.co.jp
 まで、メールをいただけませんでしょうか。
 よろしくお願いいたします。

by 本の泉社(しんふね) (2019-06-07 15:59) 

む〜さん

■■ 本の泉社様:
 オファー頂き光栄です。ご指定のメールアドレスへメールを致します。
by む〜さん (2019-06-07 21:29) 

鶴岡征雄

先に本の泉社からお話があった龍ヶ崎出身の鶴岡です。はじめての龍ヶ崎行きは1958年だったそうですが、私はその前年1957年3月21日に就職のため上京しました。15歳でした。赤ん坊のころからあの汽車ポッポに乗っていましたし、駅の裏に仲の良かった同級生の家もあり、日通の倉庫のトレードマークを拝見してウルルルとなりました。お願いをご承知くださいましたこと、私からもお礼を申し上げます。
by 鶴岡征雄 (2019-06-10 23:35) 

む〜さん

■■ 鶴岡征雄様:
コメント有難う御座います。2002年以来、17年も竜ヶ崎はご無沙汰です。鹿島参宮鉄道竜ヶ崎線は何課も通いました。もっと細かいところまで撮影して置けば良かったと思う今日この頃です。現在の写真を見ると昔の面影は少ないようですが、もう一度行きたいとは思って居ります。
by む〜さん (2019-06-25 08:53) 

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