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のどかな時代(24):昭和31年7月・姫路駅の急行「早鞆」 [むかし噺(2)]

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pen-pc.gif 以前より時々やって居る「部分拡大写真」ですが、姫路駅のこの写真、たしか二回目だと思います。
 しかし、全部、新しく画像処理・編集しなおしたもので、多少は目新しいと思うんですが・・・・・(自信のない、小さな声で)

pen-para.gif 今回は、昭和31年7月のある日の姫路駅。停車中の急行「早鞆」

■■■ のどかな時代(24) ■■■

■■■ 昭和31年7月・姫路駅の急行「早鞆」 ■■■

pen-para.gif 私は大学1年生、故郷、高知へ帰る母との二人旅でした。昭和31年7月、夏休みに入ってすぐのある日、東京駅を20時15分に出た博多行きの急行「早鞆」は翌日の9時過ぎに姫路に着きました。一息ついて09時09分に、再び博多に向けて走り出すのですが、その停車時間でのスナップです。

pen-rei2.gif 急行「早鞆」停車中
(1)ホームの眺め。スハ43は当持としては、急行用スタンダード三等車。ナハ10はまだ第一線には就いて居なかった気がします。ホームに居る、人々は皆さん、リラックス。
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(2)画像(1)の中央部を少々拡大。水の撒かれたホームは多分、あの石油缶に車輪とポンプを付けたような撒水車が使われたのでしょう。下り列車の時刻表が出て居りますが、それは、後程。
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(3)画像の左端はアイスクリームの販売員でしょうか。
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(4)客車の出入台・・・というか、デッキの正式名称を知らない・・・食堂車の係員でしょうあ、丸い薬缶をぶら下げて居ます。左のカートは「お茶」かしらん。右のカートは、生ビールかも知れません。いや、待てよ!昭和31年、生ビールの駅売りってあったかなあ?
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(5)ホームのベンチは鉄骨・木造構造。腰かけて悠然と朝食中のオジサン。「くず入」も木造ですね。
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(6)もう少し右の方に視線をやると、「時計」が9時04分を指して居ます。この時計、今回初めて気が付きました。時刻表と対比してみると09時09分発ってのがあります。しかし、文字が良く読み取れません。
 「東京始発で、9時9分姫路発の急行列車は何という愛称」か知りたくて、当時の時刻表は持って居ないし、友人の一人、MOさんにメールで問い合わせたのです。やがて、返信があり、この列車は「東京始発20時15分の1005列車、急行・早鞆」で博多行きとの事。お教え下さって有難う御座いました。
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(7)・・・・で、これが時刻表部分の拡大画像。山陽本線の下り列車は、普通列車、急行列車など全部合わせても38本しかないのです。一時間に1~3本と言うところでしょう。
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(8)拡大率が物足りないので、もうひと声拡大。実はこれが私のスキャナの限界です。右の部分。
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(9)時刻表の左の部分ですが、大幅にオーバーラップして居ます。
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pen-rei2.gif D52422
(10)じつは、姫路駅の構造を知らないのですが、背中に急行早鞆を背負っているとしますと、右が東京になります。そっち側から入ってきたのはデッキに入れ替えの係員をのせたD52422。跨線橋の階段中ほどに書かれた「ひめじ」の文字が印象的。そして、給水塔も好奇心をそそります。
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(11)(10)の給水塔の部分を拡大してみました。塔の先端部のベル状のカバーと言うか、何だか分りませんが、それも含めて印象的な物件でした。
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pen-rei2.gif D52342
(12)目の前の線路に、D52342牽引の貨物列車が入ってきました。
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(13)(12)の機関車部分。あれ!給水温め器がセンターからずれて居るような気がしますが、みんなこんなでしたっけ?
013-195607-himeji.jpg

pen-rei2.gif 急行「早鞆」の発車!!
(14)09:09車掌が発車の合図を送ります。
014-195607-himeji.jpg

coffee.gif 私と母は岡山まで急行・早鞆で行き、宇野線の普通列車に乗り換えて、連絡船の待つ宇野までゆくのです。
 では、また次号で・・・・!!!!!


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hanamura

あら、まあ、どうしましょう?
もう!見ている、だけで・・・
ドキドキして、たまらない。
恋心? 少年のようです。
by hanamura (2016-10-05 23:44) 

のり

汽車旅時代の素敵な写真ですね。
移動手段が鉄道だったころを偲ばせます。

この写真から約20年後の昭和53年頃に、ほぼ同じ場所から撮影したと思われる姫路駅の写真が撮れ手元に残っていました。

http://s.webry.info/sp/205-161-205.at.webry.info/200908/article_9.html

背後に新幹線が写っていますが、汽車旅の重要な駅だった頃の面影は残っています。

現在の姫路駅は高架になって、あの頃の面影は全くないようです。ただ、懐かしい「えきそば」(黒そばではなく中華麺のような黄そばです)の味はそのままだそうですので、機会を見つけて再訪してみたいと思っています。
by のり (2016-10-06 07:31) 

hideta-o

昔の汽車の旅、大変だったでしょうね。私などは松竹の「張込み」(1958年公開)という映画
https://www.youtube.com/watch?v=-7p3OYYH7lA
の冒頭シーンで想像するだけですが。
by hideta-o (2016-10-08 14:17) 

おおや

むーさん。
長らくのご無沙汰、まことに申し訳なく感じております。
訳あって2015年1月からしばらく休職しておりました。
もしよろしければ、今後ともよろしくお願いいたします。

by おおや (2016-10-10 18:33) 

む〜さん

■■ hanamura様:
 こんなとき、ホームで歯磨き、洗顔、体を拭いたり、ラジオ体操・・・・のどかなもんでした。
■■ のり様:
 跨線橋のタワーは、テルハの名残でしょうか。
 姫路駅の駅そばは、名物なんですね。皆さん大変美味しいと言われます。一回食べてみたいものだと何時も思うのです。
■■ hideta-o様:
 「張込み」は学生でしたから昭和30年代前半だったと思います。近所の映画館で封切りで見ました。もっとも、映画評で見たのではなく、映画ファンだった母の「汽車が沢山出てた」の一言で見に行きました。冒頭の夜汽車のシーンはリアルでした。列車が違うよ・・・なんて思ってましたが、後になって、あの時代の列車カタログではないかと、考えるようになりました。エンディングの鳥栖駅(だったかな?)のシーンもよかったですね。あ、それから黛敏郎の音楽もよかったなあ。
 日本の鉄道の出て来る劇映画では、(1)裸の太陽、(2)張込み、が好きなのです。裸の太陽はDVDが出て居るので買いました。中原ひとみさんのファンだったしね。張込みはDVD、出てるのでしょうか?

■■♪♪ Cedar様:
 「nice!」有難う御座います。
by む〜さん (2016-10-12 09:45) 

む〜さん

■■ おおや様:
 お久しぶりです。お体をこわされたのでしょうか?コメントが入らなくなって久しく、心配致して居りました。
 私も歳をとり、78歳、もうお数カ月で79です。大旅行も中々できず近場で、自分の気持ちを誤魔化して居ます。
よかったら、以前とメールアドレスは変わって居ませんので、メール頂けませんでしょうか・・・・・。
by む〜さん (2016-10-12 09:53) 

はーさん

東京からの夜行列車の到着した朝の姫路駅。乗客が一息つき、駅弁屋さんは大忙し!このようなホームの雰囲気が溢れている写真は貴重だと思います。
しかし、客車の中はたいへんです。座席の下には弁当がらなどのゴミがいっぱい!
座席の下はごみ捨て場という認識があったようです。このころの列車に今、乗ったら、とても、耐えられないと思います。懐かしくはありますが、いいことばかりではありません。この状況が変わったのは全国にエアコン付の特急が走り始めたころのようです。「汚すまい!列車には世界の友が乗る」なんていう標語もありました。
by はーさん (2016-10-13 11:21) 

む〜さん

■■ はーさん様:
 コメント有難う御座います。客車内の座席の下は「ゴミ捨て場」として、至極当たり前に使って居りました。クロスシート席の真ん中の、通路の木の床には幾つかの「痰壺」は真鍮の漏斗状の穴を見せて居ました。デッキ部分にゴミ箱があるわけもありません。思い返せば、乗客の民度というのでしょうか、作法のレベルと言うのでしょうか・・・が、かなり低かったようですね。
食堂車に行けば全部ではなかったですがエアコンがついて居りました。そこで、食事をすれば、美味しく食べられ、快適で、天国の心地でした。
それから60年・・・各停の車両にもエアコンが付き、新幹線が出来、かなり快適になりました。乗客の民度もかなり上がって来ましたので、たまに1950年代からタイムスリップして来たような方が居らっしゃると、余計目立つようになりました。この先、車両とお客さんのレベルは如何なってゆくのでしょうね?

■■♪♪ vhc00013様:
 「nice!」有難う御座います
by む〜さん (2016-10-15 14:29) 

む〜さん

■■ hideta-o様:
 映画「張込み」のブルーレイディスクの情報、有難う御座いました。ビデオディスクを見る事が出来るのは、我が家ではパソコンだけで、しかも、DVDオンリー。ブルーレイは掛けられないのです。ブルーレイの画質は素晴らしいと聞きますと、ちょっぴり悔しいけれど、パソコン購入時に予算の関係で付けられませんでした(笑)。
 「張込み」は、宮口精二の刑事っぷりと黛敏郎の音楽が印象に残って居ます。

by む〜さん (2016-10-15 14:30) 

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