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#395:大井川鉄道(6)続・井川線風景 [お出かけ通信351~400]

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2010年4月4日・日曜日~5日・月曜日、二日間の、大井川鉄道訪問記の第六回です。8時55分に千頭駅を出た井川行きの列車は、アプト式ラックレール区間の始まる、アプトいちしろ駅で、押上用の補機、ED90形電気機関車を最後部につけたところまで、お話いたしました。今回は、その続きです。

■■■ お出かけ通信(395) ■■■

■■■ 大井川鉄道(6)続・井川線風景 ■■■

 9時39分、発車した列車は、クハ604を先頭に、ゆっくりと千分の90の勾配を登ってゆきます。右の遥か下には、大井川の流れ。

(1) 絶景に、お客さんたち、雨にもめげず窓を開いてカメラを向けます。
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(2) 後部を見れば、ED90も頑張ってくれています。
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(3) いや、ホントに絶景だなあと思いましたね。
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(4) やがて進行方向右手に長島ダムの威容!斜面の芝桜・・・・もう咲いておりました。
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(5) この長島ダム駅で下車します。補機ED90は切り離されて、千頭よりのかなり離れたところにある側線で休憩。列車は井川へ向かいます。トンネルは入口こそ複線タイプですが、入ると直ぐに単線。
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(6) 長島ダム駅駅舎です。もちろん無人。建物の中は、待合室。駅前にはひろい駐車場があり、駅の真ん前、この写真の右の方には長島ダムがあります。直ぐ其処なのですが、この雨では傍まで行く事も出来ません。乗ることになっている千頭行列車まで約45分あるのです。
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(7) (左)駅舎の中に掲げられていた時刻表。列車はこれっきりです。さらに、季節で有ったり無かったりで・・・・。(右)は、駅舎の前のフェンスに取り付けられた電気機関車ED90のレリーフ。(6)の写真の駅舎前のフェンスの四角いのがこれです。
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(8) 同じ鉄道趣味の友人たちと一緒ですから、退屈する事はありません。そろそろ千頭行の列車の来る時刻。私たちはホームへ階段を登ってゆきました。じきに10時32分発千頭行きの列車が来ました。機関車はDD20 5、ニックネームの「AKAISHI」は、南アルプスの赤石岳でしょう。なにか、ヘッドマークが付いて居ります。
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(9) ちゃんと写してこなかったので、(8)のアタマの部分を拡大してみましょう。「祝 井川線開業50周年記念」とありまして、左の立っているのはアルルくん、右のしゃがんでアプトの旗を振っているのは、プルルちゃん。なんとなく、左が男の子、右が女の子だと思いましたので・・・・・。
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(10) 向こうの方で待っていた補機のED90 1がこっちへ向かってきます。
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(11) 補機の連結完了!10時32分、発車です。
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(12) 千分の90の勾配を下ってゆく列車。「あ!レンズに雨滴が・・・・」。
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(13) アプトいちしろ駅からは、DD20だけに牽引された列車は走ります。ここは、川根小山駅。井川行の列車と交換します。
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(14) (13)の列車が井川に向かって出発して行きます。押している機関車はDD20 4で、「SUMATA」というニックネームが付いていました。SUMATAは「寸又峡」ですね。
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(15) ここは、井川線の工場のある川根両国駅。次は、終点の千頭です。側線に貨車が居ました。これは、トキC232・・・・チキじゃあありません。最初から長物車だったのか、無蓋車の側板が無くなっちゃったのかはわかりません。
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(16) こっちは、トキです。トキC230と、トキC227一見、国鉄のトキ15000ですが、ずっと小さく出来ています。
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coffee_misdo_2.gif 列車は発車、すぐに千頭駅に到着いたしました。これから、のんびりと、金谷までの車窓の風景を楽しみながら、近鉄特急。そして、静岡から新幹線で東京へ戻ります。そのお話は、次号に・・・・。


タグ:大井川鉄道
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mymeな大家

こんにちは。
90‰というと結構傾いているように感じますよね。碓井峠でさえ傾いているのが分かるくらいですから。箱根登山は80‰ですから、ちょっと「急」という感じでしょうか。
ED90は忙しそうですね。
では失礼します。
by mymeな大家 (2010-04-18 00:07) 

じろっち

井川線は日本では珍しい電制車方式ですかね。
機関車位置の付け替えをしないで走行するので、そう思いました。

新幹線も国際入札で勝つために、「日本に電制車は合わないから」と言っていないで、100系・200系の引退決定車両を改造して、電制車の研究をした方が良いのではないでしょうか。

中央線は東京到着の数分後に向きを変えて出発してゆきますが、この技術も売り込みに使用すると良いかもしれませんね。
それにしても、この「すぐに折り返し」は、神田辺りで逆進乗務員が乗り込んできているんでしょうか?

今は閉鎖されている秋葉原駅の駅ナカ飲食街は、28日にオープンですよ。
by じろっち (2010-04-18 05:33) 

む〜さん

■■ mymeな大家様:
 箱根登山ですとあの短い電車の前後で1mの差があるそうです。ここは、それ以上あるわけですね。2003年に、生まれた初めてスイスに行き、最初に体験したラックが480‰でした。これは、もう鉄道と言うよりケーブルカーでした。250パーミルの鉄道も乗りましたが、うへ~っと思うくらい急だったので驚きました。
 ED90は3両有るそうで、繁忙期は2両使い、一両は予備車なのでしょう。
■■ じろっち様:
 電制車・・・・機関車を遠隔制御する方式と言う事でしょうか?だとすると、地方鉄道として、常時営業運転しているのは、此処しかないかもしれません。約20年ぶりで訪問した井川線、『クハ』がいるプッシュプル方式で、吃驚しました。
 中央線の東京駅・・・・今まで考えた事もありませんでした。一組くらい、交代要員が居るのでしょうか・・・・。
 秋葉原の駅中商店・・・・どのあたりでしょうか?最近、秋葉原は総武~TX、総武~山手京浜東北の乗換えくらいしか利用していないので、地理感覚が全くありません。現役時代だったらこんな事はありませんでした。何と無く、トホホ・・・・状態です(笑)。
by む〜さん (2010-04-18 09:08) 

のり

欧州の本格的な登山鉄道を髣髴とさせる風景ですね。雨天というのが誠に残念な気がいたしますが、こればかりは致し方ないところです。
アプト式も一度体験してみたいものですね。「力強く着実に一歩ずつ」という感じですがいかがだったでしょうか。
by のり (2010-04-18 09:20) 

manamana

風光明媚、車窓がいいですね。
これは乗りたいですね。
by manamana (2010-04-18 09:38) 

Cedar

人里離れた山間に張り巡らされた架線と電気機関車=電車やとしては心が躍ります。(10)の画像にはぐっと来ました。
やはり電化&私鉄に心が動きます。拙ブログで今紹介させていただいている飯田線も『電車』だから行ったわけで・・・国鉄=JRの本線電化区間にはあまり感じません、わがままだなあ、と思いますが。
by Cedar (2010-04-18 13:38) 

津沢

む~さん様   津沢です
雨ニモ負ケズ、窓全開で楽しんでおられますね。

写真(2)(3) :ED90がグイグイ押し上げてくる感じが伝わります。
写真(4):ダム付近の斜面がきれいに整備されていますね。放水の音が凄そうです。
写真(5):長島ダム駅 、何となく碓氷峠の熊ノ平駅を思わせます。斜面麓の相対式ホームとトンネル坑口の配列が似ています、勾配の向きは逆ですが。

アプト式ラックは、位相をずらした複数の歯軌条を並べた方式で、前回エントリの写真(13)と(16) に写っていますが、碓氷峠で使っていたものと同じ3列歯軌条ですね。氷河急行が走るマッターホルン・ゴットハルト鉄道(最急125パーミル)もアプト式ラックを使っていますが、2列歯軌条です。
主要幹線の1区間であった碓氷峠はともかく、軽便なみ規格の井川線が、2列ではなく3列歯軌条になったのは、やや意外でした。
氷河急行の床下を見ると、客車にもブレーキ用のピニオンが付いていました。ラック区間の出入りに時間かかりますが、碓氷峠で問題となった非常ブレーキ時の座屈の心配はなさそうです。
井川線の場合、ピニオンの付いた補機ED90だけで踏ん張るので3列なのかな、と想像しています。

写真(13) (14):川根小山駅。森のなかの列車交換、良い雰囲気です。桜の大木が、雨中にも華やかです。
by 津沢 (2010-04-18 16:26) 

む〜さん

■■ のり様:
 大井川鉄道は、『蒸気機関車(ディーゼル機あり)で客車を押し上げるブリエンツ・ロートホルン鉄道BRB』と姉妹関係だそうですが、BRBも二枚歯のアプト式との事。
 雨天は雨天なりに山の風景は趣が有ってよろしいのですが、窓を開けられないのが欠点で・・・・・小雨で開けられてよかったです。
 速度は遅いけれど、ED90形機関車の勇姿をみていると、安心感が湧きました。
■■ manamana様:
 刻々変わって行く車窓風景、井川線の二時間弱、是非、乗りに行ってください。決して後悔しません。一日(以上)掛けてゆく価値ありと私は思っています。
■■ Cedar様:
 単線電化区間がお好みなのですね。私鉄買収線区の、飯田線、身延線、青梅線、大糸南線、福塩線・・・・そして引き継がれた各種の電車たち・・・・・・。いいなあ!!!!
■■ 津沢様:
 小雨でしたので、窓を開けて撮っておりました。レンズに雨滴が付いて拭きながらでした。
 長島ダムは完工後、そんなに経っていないので、綺麗なものです。雨のため、時間はあったんですが、傍まで行けませんでした。残念。
 スイスには結構2枚歯のアプト方式があるようですね。ケイベン鉄道ファンの私としては、リッゲンバッハ式のほうが好きですが、ラックレールの保守の点では、難しそうですね。
 難しい事はよくわからないのですが、DD20に寄り添ったED90をそばで見ていると、如何にも頼もしく頼れるヒトって感じが致しました。
 川根小山駅・・・・良い出しょう?軽便と言うよりも、森林鉄道ってノリですね。
by む〜さん (2010-04-18 20:55) 

じろっち

秋葉原の飲食街は、地上階の西口(ヨドバシカメラ方面)改札寄りですよ。

今、アキハバラデパートも再オープンに向けて改装中です。
by じろっち (2010-04-18 21:35) 

む〜さん

■■ じろっち様:
 秋葉原は変わりましたね~、昭和20年代中頃、『ラジオ少年む~さん』が歩いた秋葉原の電気店街の面影は少なくなりました。ジャンク屋、新品のパーツ屋、アメ球屋(米国製真空管の古物)、懐かしく思い出します。私は、もう、パーツを買ってきて組み立てする気力も体力も無いようです。
by む〜さん (2010-04-18 22:03) 

うたに

90‰ですか! 写真では感じなくても、実際にはかなりの急勾配でしょうね。
列車の走っている側の法面はガチガチに固められていますが、対岸は自然が多く残っていて、いい感じです(^ ^ )
by うたに (2010-04-19 12:37) 

む〜さん

■■ うたに様:
 90‰の勾配は箱根登山で80‰を見慣れていますので、感じとしてそれほど急とは思えませんでした。写真で表現するには、少しはなれたところ、真横から写すといいのでしょうね。
写していたら乗れない、乗れないと次の列車は・・・・と言うわけで、車利用で無いとダメかなあと思ったりします。
by む〜さん (2010-04-19 21:21) 

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