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721:熊本から鹿児島への旅(5) [お出かけ通信701-750]

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2013年・平成25年9月9日~11日の三日間、息子と二人で、熊本から鹿児島まで旅しています。
 9月10日は、熊本から肥薩線の旅でした。
(A)特急くまがわ1号で、熊本~八代~人吉
(B)いさぶろう1号で、人吉~吉松
(C)特急はやとの風1号で、吉松~鹿児島中央
 ・・・・・の三本の列車を乗り継いで鹿児島入りをしました。

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pen-para.gif 今回は、(B)の「いさぶろう1号で、人吉駅から~吉松駅まで」です。

■■■ お出かけ通信(721) ■■■

■■■ 熊本から鹿児島への旅(5) ■■■

pen-para.gif 人吉駅から10:08発「座席指定各停(自由席少々アリ)」の「いさぶろう1号」で、これから吉松駅まで、矢岳越え38.5km/1時間13分の旅が始まります。

pen-pc.gif 時刻表に拠れば、こんな運行になって居ます。

人吉 10:08
大畑 10:25
矢岳 10:54
真幸 11:12
吉松 11:21

(1) 10:04 ホームに入ったキハ47_9082(2号車・・・私たちが乗る)と、ナンバーは確認しておりませんが、同じくキハ47(1号車)の2連。いずれも特別仕様車の「いさぶろう・しんぺい」です。・・・・向こうが吉松側です。
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(2) 10:05 サイドにこんなラッピング
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(3) 特別仕様車・・・・ということで、真っ赤な車体に、いろいろ貼り付けてあり、華やかな感じになって居ます。
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(4) 10:06 車内に入ると、先ず目に飛び込んできた「ごみ籠」。ポリ袋が惜しいけれど、まあ手間を考えたら仕方の無いところ。左が燃えるゴミ、右は燃えないゴミと、分別になっていました。
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(5) ワンマンカーですので、運賃表と運賃箱
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(6) これが、客室。椅子は固めですが、乗車時間は、一時間一寸なので、まあ、良いでしょう。背ずりが高いのはグループ旅行なんかにはいいかもしれません。丸型の室内灯も好感持てます。
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pen-para.gif 列車は発車し、窓の外を流れる風景を愛でる。20分足らずで、最初のスイッチバック駅・大畑駅に到着。

(7) 10:24 発車まで数分あるので、ホームに降りて見ました。この方向から入ってきて、この方向に出て行く。
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(8) 10:24 大畑駅に停車中のいさぶろう1号。右の石造の円筒物件は蒸気機関車時代の水槽が乗っていたもののようです。
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(9) 10:26 乗客の皆さんはホームに降りて、駅舎を見たり、記念写真を撮ったりしております。CAさんが、発車時刻になったのをお客さんに伝えています。
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(10) ホームの駅名標。下に半分写っているのは、この地方の郷土玩具「雉子車」で、Wikipediaによると、「人吉系」ということでした。それにしても、この雉子車はデカイ!
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(11) 10:36 列車は発車。一旦、引き上げ線に入り、再び発車して登りに掛かってゆきます。ループ線をぐるりと回って、さっき停車した大畑駅のホームが見えるところで停車してくれます。私の席の窓からは、大畑駅の全貌は見えませんでしたが、感じはつかめます。
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pen-para.gif 矢岳駅に到着。ここでもホームに降りてみる。

(12) 10:51 駅名標。
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(13) 10:52 停車中のいさぶろう1号。
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(14) 10:53 無人駅ですが、駅舎は、鹿児島本線だった華やかな時代を偲ばせる立派なものです。
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pen-para.gif 矢岳駅を出て、早めの昼食。

(15) 11:00 人吉駅で購入してきた「鮎ずし」@1,000-を開けました。こう言うものがあると旅が一層楽しいものになりますね。
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pen-para.gif 矢岳第一隧道を出て、我が「いさぶろう1号」は一時停止いたします。「日本一の車窓風景」だそうです。

(16) 11:01 画面右奥は京町温泉のようです。
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(17) 11:01 カメラを右に振ると川内川の流れと、京町温泉の町。
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(18) 11:01 カメラのレンズを広角にしますと、こんな眺め。この靄の向こう、雲の下辺りに、韓国岳ほか霧島連山が見える筈なのですが、靄と雲、さらに逆光に阻まれて、見えませんでした。距離にして18km余で、東京・町田市から見る丹沢までの距離とそんなに違いません。冬で順光線だったら、山肌が綺麗に見える距離なので、靄が無かったら、さぞ美しい、壮大な眺めだったろうなあ!と、思うと実に残念でありました。
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pen-para.gif やがて列車は、第二のスイッチバック駅・真幸駅に到着。

(19) 11:09 真幸駅に進入する「いさぶろう1号」。
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(20) 11:10 真ん中の大きい建物が真幸駅々舎。左の文字の書いてある小さな建物は・・・駅便。
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(21) 11:12 ホームに停車中。もう発車時刻。
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pen-para.gif 真幸駅を出た列車は、11:21、人吉駅から38.5km、終点の吉松駅に到着致しました。

coffee.gif ここから、「特急はやとの風」に乗り換えて鹿児島中央駅に向かいます。そんなお話は次号で・・・・。


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コメント 13

水雷艇

いかにもローカル線になってきましたね☆

鮎寿司…以前、岩手県の一関で食べたなぁ…。駅弁ならではのお寿司ですよね☆
by 水雷艇 (2013-09-30 14:30) 

む〜さん

■■ 水雷艇様:
 単線、急勾配と来れば蒸気機関車時代はたいへんだったようです。力尽きて勾配逆行なんて悲惨な事故もあったようです。明治42年に最後の山越え部分が開通し、晴れて鹿児島本線開通。本線ですもの、立派な駅舎も作ったようです。御殿場線も本線でしたが複線でした。どちらにせよ、勾配の少ない新線開通で、ローカル線となってしまいました。悲しいですね。御殿場線は複線の痕跡や駅舎に、肥薩線は立派な駅舎に本線時代の栄光が残っているような気がします。
 私の鮎寿司の想い出は土讃線の阿波池田駅でした。もっとも、売り子さんが窓の外を行くのを眺めていただけでしたが。静岡や米原の鱒寿司や、大船から熱海位までの駅の小鯵押し寿司なんてのも覚えています。今でも売ってますね。

■■♪♪ kan様:
■■♪♪ tochi様:
 「nice!」 有難う御座います。
by む〜さん (2013-09-30 17:41) 

ぬき

本当にすばらしい区間ですねえ。読んでいるだけで心が躍ります。
まだ白地に青い線の車両の時代ですが、シート間に畳が敷いてあり、靴を脱いで足を伸ばして乗りました。
球磨焼酎と鮎すしがお供、背の高い草が刈られてていなかったので、大畑駅見下ろしでせっかく停まってくれたのに見えたのは分岐器だけでしたっけ。
矢嶽駅と書いてある看板が立派で、既にハチロクは出されてD51だけでした。
真幸駅でももっと長く停まってくれると嬉しいのに、と思ったことを憶えています。花が咲いている季節でした。
by ぬき (2013-10-01 07:47) 

のり

鉄道旅行の愉しさが伝わってきます。ほんとうにワクワクしますね。
肥薩線の駅舎は、ほんとうにすごいそうですね。立派な木造駅舎が、かつての栄光を偲ばせます。
ループ、スイッチバック…、鉄道に興味を持ちはじめた頃、夢中になって調べたものでした。
by のり (2013-10-01 19:35) 

伊豆之国

昨年の夏休みに鹿児島・宮崎方面への長旅をしたことは前にも書きましたが、時間の余裕がなかったこともあって宮崎から熊本へは高速バスで直行することになり、霧島連山の眺望だけは十分に楽しめたものの、矢岳越えの区間は長~いトンネルで抜け、雄大なパノラマを眺めることができなかったのはちょっと心残りでした…。球磨川の清流も、やはりトンネルの連続でほとんど見られずじまいでした。
「畑」を「こば」と読むのは、九州に広く見られる方言で「焼畑」を意味するそうで、「木場」と書かれることが多いようです。二昔前の雲仙普賢岳の噴火で甚大な被害を受けた島原の「大野木場」などが思い浮かばれます。鹿児島県には「木場茶屋」という駅もありますね。そういえば元広島の古葉監督も熊本出身でしたね。
「いさぶろう」と聞くと、どうしてもまず大相撲の行司の「式守伊三郎」を連想してしまいます…。
by 伊豆之国 (2013-10-02 00:46) 

む〜さん

■■ ぬき様:
 高知に母の実家があったので幼い頃から随分行きました。土讃線には新改とか、坪尻というスイッチバックがありますね。ただ、土讃線のスイッチバックは、列車の通過が可能です。こちらは、大畑駅も真幸駅も通過は出来ない様になって居ます。そんなわけで、国鉄・JRでは初体験でした。ループもこういう開放的なのは初めてで、変わる車窓風景を充分に楽しみました。
 ぬき様の乗られた列車は何だったのでしょう。客車ですか?
 一般のお客さんも、スイッチバックやループは、楽しそうでしたよ。
■■ のり様:
 同じところに何回も通うタイプなので、国鉄では前項の土讃線スイッチバックしか、知りませんでした。かなりあとになって、中央東線や、信越本線のそれを発見して、勉強不足だったなあと反省したものです。
 肥薩線の、開通の頃の駅舎は、さすがは本線、立派なものです。出来るだけ大切に残して欲しいものですが、意外と飽き易い日本の人、予算が付かなくなったら大変です。
■■ 伊豆之国様:
 立つ如何よりも遅れて開通した高速道路は、たしかにトンネルと橋梁が多く、車窓を楽しむには向きませんね。四国の土讃線と高速道路も同様で、道路は少数の長大トンネル、鉄道は多数の短いトンネルです。
 「いさぶろう・しんぺい」のネーミングには意表をつかれました。調べてみると、建設当時の鉄道院総裁・後藤新平、逓信大臣・山縣伊三郎。お二方の揮毫になる扁額が矢岳の隧道の入り口についているそうで、成る程ね!と思いました。
 風景が霞んでいたのが残念で、もう一度、快晴、ヘーズなしの霧島を眺めたいものです。
by む〜さん (2013-10-02 13:23) 

む〜さん

■■ 伊豆之国様:
 ■ 訂正 ■ アタマの部分、キーインミスで正しくは「鉄道よりも遅れて開通した高速道路・・・・」です。慌てもので、困ったものです。
by む〜さん (2013-10-02 18:09) 

ぬき

ワタシは上下一回ずつ乗りまして、人吉から吉松へはいさぶろう、後に吉松から人吉に出たのは普通列車、いずれもキハ47系だったように記憶しています。
下りのいさぶろうが畳を敷いてありました。
上りの普通列車は普通の座席でしたが、同行の知人とともに大畑から人吉までを眠ってしまいました。もちろん前の晩に泊まった嘉例川温泉の美味しい焼酎の後遺症がスイッチバックとループの緊張が切れた後に襲ったわけですが(笑)、ほとんど旅をしない知人曰く、普通列車のゆっくりしたリズムは眠くなりますね、と。心から同意しました。

ワタシも母の実家秋田に足繁く通いましたので、就学以前に板谷峠のスイッチバックを経験しました。
あすこも通過可能の線形ですが、そういう特殊な区間を通過することが自慢でもありました。
新幹線開通後にも板谷峠を普通電車に乗って通ったことがありますが、便利で結構ですが、あの懐かしい風景とは結びつきませんでした。
記憶ばかりが美しくなる中で、ここ肥薩線や出雲の木次線が今でもそのままであることはなんとも嬉しい心持がしてなりません。
by ぬき (2013-10-02 21:17) 

む〜さん

■■ ぬき様:
 折角の列車が「寝台車」になってしまったのは少々残念でしたね。私も、昭和29年の阪急デイ100に初めて乗ったときも気がついたら大宮についていました。まあ、寝るのも、のんびりした旅の楽しみではありますね。
 私は生まれついての下戸で、親譲り。お酒の飲める方が羨ましく思えてなりません。友人との付き合い、仕事、帰宅してのリラックスタイム・・・・お酒が飲めたらなあというシチュエーションは限りなく有りました。
 板谷峠は今回同行してくれた息子が小さかった頃、電気機関車牽引のオハ50で越えました。雪の中、スイッチバックを丁寧にひと駅ずつ停まりました。新幹線時代になってからは行って無いのですが、随分変わったでしょうね。
by む〜さん (2013-10-03 05:59) 

Cedar

矢岳越えはなかなかの人気らしいですね。
しばらく前まで、高校時代の鉄仲間が人吉に住んでいて、吉松まで乗ったら普通の列車が全く走ってない(全てが観光列車)ので驚いたと言ってました。地元の人はクルマなんですから仕方ないですね。
by Cedar (2013-10-03 19:42) 

む〜さん

■■ Cedar様:
 澄んだ空気と日光・・・・たとえば冬場だったら霧島連山の眺めが最高だったと思われます。毎日、我が家から丹沢の山々を眺めていて、そう思います。(丹沢の存在さえ想像できない日も結構多いんですよ)
人吉駅~吉松駅間の列車は全て各停で、5本しか無いんですね。いさぶろう・しんぺい号も各停のうちに含まれ、地元の人のための席とか、自由席とかも有るとのことですが、詳しい運用方法はわかりません。
自動車だと、ほぼ平行して高速道路があり、ICも有るんですね。
by む〜さん (2013-10-04 21:20) 

Ryo

レトロ風改造の一種なのでしょうが、質感のあるいい内装ですね。それに、特別な線形もさることながら、このレールと枕木からは溶接していない継ぎ目が高らかに鳴ってくれたのではないかと思いました。美しい景色と楽しい音の組み合わせが想像できそうです。東京圏のJRや民鉄は今やほとんどロングレールになってリズムを打たなくなってしまったので、こうした写真を拝見するとジョイントの音に浸りにどこかへ行きたいなあと思います。
by Ryo (2013-10-06 19:57) 

む〜さん

■■ Ryo様:
 一般型の気動車の車体色を変え、内装を豪華にした特装車ですが、観光列車用として、いい仕上がりだと思います。
 我が家の近くのJR線、私鉄の線路は側線でもなければ、みんなコンクリート枕木、ロングレールになりました。犬釘も珍しくなりました。
 昔、京浜急行の短いレールのジョイントサウンドを録音しようと、やっと、ステレオ録音機を買って、特急に乗ったら、レールはロング化され、録音の意味が無くなった大失敗を思い出しました。
 東京近辺でも、まだまだ、素晴らしい車窓風景を楽しめる路線は多いです。たまには、日曜日の一日、是非お出掛け下さい。水郡線、小海線、飯山線など、如何でしょうか?
by む〜さん (2013-10-06 20:36) 

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